中小企業の対富裕層ビジネス、日本の富裕層は六類型

【人生・ビジネス ニュース】 中小企業の情報サイト「HANJO HANJO」を運営するHANJO HANJO運営委員会(電通、イード)は、平成二十八年八月十日に記事「ニュース深掘り!■ 富裕層向けインバウンドビジネス」を配信し、来日する海外富裕層の個人に向けたウェルネス ビジネスを紹介した。ポイントは、物・サービスの売り方で、ターゲットの富裕層は基本的に時間を買う点に触れ、地方の中小企業の商機を伝えている。


九日にウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)/ニューズ・コーポレーションは、記事「富める者はさらに富む-超富裕層が世界で増加」を配信し、調査会社ウエルス-Xの最新調査(二十七-二十八年版)で超富裕層(個人資産一千億円以上)の富の総額が、二十七年に世界全体で五.四㌫増加し七百八十兆円と史上最高を記録した事を伝えた。超富裕層は六.四㌫増加した(為替は報道現在)。


三日に電通報は、七月二十九日に発表されたファッション業界の広告会社であるザ・ゴール/電通グループの調査概要を、記事『明らかになった6タイプの富裕層攻略のヒント―ザ・ゴールが「RICH-COMPASS」発表(画像引用)』で配信。世帯年収は二千万円以上で且つ金融資産五千万円以上の六百人を対象とした。その結果、「資産運用」「ライフスタイル」「ファッション」「消費意識」の四視点で考察を得た。「ライフスタイル」では、お金に対する意識が倍以上異なり、仕事に対する意識は五倍。そもそものやる気が異なっている。尚、六類型は以下の通り。


  1. 守リッチ:資産を守りたい堅実・慎重派 
  2. ワイルドリッチ:お金も、自信もある、生涯チャレンジャー
  3. 見栄っ張リッチ:自信を自分以上に見せてくれるブランド大好き
  4. アクティブリッチ:モノよりコトを大切にするインテリジェンス
  5. パワーリッチ:すべてに貪欲。財・色兼備の購買モンスター
  6. 隠れリッチ:日々是穏やかこそ贅沢

=解説=

 WSJの記事は、二極化が加速している外部環境を裏付ける。同じくHANJOの記事も二十年という具体的な期間を指し、そのトレンドが一時変わらない点を示唆する。一方の電通報の記事は国内の富裕層でグローバル富裕層とは一線を画す。特にWSJの様に“社会還元への意欲”が異なる。現状は富裕層ではない者が有志を集めて、社会還元(社団・財団・NPO等)を国内で行っている状況だ。


しかしP・F・ドラッカーの推察が間違ってなければ、日本の社会還元力は世界屈指となるであろう。日本人の発想は物・サービスにお金を使う概念がある。だがグローバル富裕層は、社会的影響力を及ぼす社会還元にお金を使う。二極化は止まらないだろうが、富裕層サイドに入り込む余地はある。既に入り込んでいるのであれば、金ではなく影響力を狙う。




その際、電通報の六類型の内、六番のみが社会還元力(社会影響力)を得る事ができるだろう。尚、「ライフスタイル」の仕事意識を数式化すると、毎日五倍の差がある場合、一年で下記の差となる。


三百六十五日×五倍=千八百二十五日/年


最大で、一般の五年に相当する仕事量をたった一年でこなせる。それを五年、十年と続ければ二度と覆らないだろう。実業家・稲盛和夫は「人生方程式」として、以下の公式を定義した。


人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力


どれだけ優秀な考え方と能力でも熱意がゼロであれば、解はゼロ。逆に考え方と能力が普通でも熱意次第で解が大きくなっていく。そして、日本の富裕層がグローバル富裕層に比べて弱い理由は、金・物・サービスで満足しているからであろう。但し、そこに人生の勝機・商機がある。

(了)

 

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