大人になる、というコト

【人生考察】 平成二十七年十二月初旬に「小学校高学年(五・六年生)の税に関する書道・絵はがき(画像引用)」の贈呈が学校で行われる。これは「税を考える週間」における取組みの一環として、小学生に対し税に関するものを課題に与え、税の必要性や重要性について理解を深めることを目的としている。あるラジオ番組のパーソナリティが、この課題に対し疑問を呈した。「夢や希望、子ども達の可能性を教える方が先なのでは?」と。



小学生が固定資産税や確定申告を書道で書く。確かに大切なコトであるが、時期尚早であろう。そのラジオパーソナリティは、「世界的に大人が減っている。」とも述べた。現代は技術的なコトを覚える量が多すぎて、縛りがキツ過ぎて、こころが育まれない。成人もこころが幼少化(レグレッション)していく。さて、そもそも大人とは何であろうか。



<幼年・少年・青年・壮年・中年・高年>

 厚労省は、六区分とする。幼年期を〇~四歳、少年期を五~十四歳、青年期は十五~二十四歳、壮年期は二十五~四十四歳、中年期で四十五~六十四歳、高年期で六十五歳以上と。成人は二十歳だが、この区分では、十代も入ってしまう。社会経験を積む、と考えれば二十五歳から真の大人が始まるのであろう。順を追って、FPhime的な考察を示したい。小人は簡略化する。


幼年(-4):それは親を感じるとき、生きる基礎を学びとき
少年(5-14):他者を理解し自己を認識するとき、恋が芽生えるとき
青年(15-24):人生の路を考え始めるとき、社会を意識するとき
壮年(25-44):人生を創るとき、様々な縦と横の人間関係を把握するとき
中年(45-64):人生を補うとき、後輩を上に強く引っ張り上げるとき
高年(65-):人生を達観し社会を守るとき、次世代を育成するとき


そう、イマの日本に大人が少ない理由は判明した。人生の諸先輩が大人足るコトを為してない。全てではないが、中年以下は、そう思っている者が多いとみる。シニアは社会を守り、次の世代を育てる。それがどうだ。先輩として全くもって情けない方々が多い。中年はどうだろうか。やさぐれてないだろうか。壮年は諦め節では?それをみた青年は、何を思うだろうか。税を書かされる少年は、未来に何をみるだろうか。



<デキる先輩だけ信じよ、そして探しに行け>

 残念ながらピーターパン症候群が多い。子や孫、アイドルにうつつを抜かし、大人の責任を放棄している。FPhimeのユーザは異なる。エンタメもあるが、大抵の話しが小難しい。しかし、この記事を読んでいるユーザは賛否どちらであれ、生きるに前向きだ。青年であれば、イマからだ。壮年であれば、人的ネットワークを強化。つまり感じ良く。中年であれば、自身のできたコトできなかったコトを棚卸し、後輩のバックアップに全力を尽くす。高年であれば、時間があるのだから、遊ばずにひたすら勉強し、次世代育成のタメに厳しさを教えよ。甘えるな。


周りに大人のデキる先輩がいないのであれば、その居場所は間違っている。自分に対して厳しいコトを言ってくれないのであれば、アナタは商品とみなされている(一過性という意味で、利用できなくなったら見捨てられる)。ブラックでも何でも良い。先輩方は全ブラック的な時代を生き抜いた。弱肉強食は変わらない。弱き者は負ける。それが資本主義だ。国民主権だ。そして、デキる先輩がいなければ、探すしかない。探せば必ずいる。FPhimeで取り上げる諸先輩方は存在している。彼らだけでなく、他にもいる。大切なコトは、茹でガエルにならないコト。甘いと優しいはまったく違う。甘いは死ぬ、優しいは生きる。



<圧倒的な大人に成れるチャンス>

 大人、それは責任。子ども、それは無責任。つまり、大人であればある程に責任力は上がる。その先輩や同僚が責任もって、自分と接しているかを簡単に知る方法がある。それは、


「ワタクシと未来に、どうなっていたいか?」


まともに即答できる者は、アナタをよく考えて付き合っていると云えよう。分からないは論外だ。即、疎遠になった方が良い。しかし逆に、周囲に聴かれた場合はどうであろうか。人付き合いを考えよう。当然、その未来が長ければ長い程、共に生きていく意味が深まる。


子どもを教育するには、その者が大人である点が大前提である。現実逃避の成人では、教育なぞできない。だからといって、現代を悲観すべきではない。何故ならば、反面教師だらけだからだ。そうなると、打ち勝った者は一気に上に抜ける。彼等の腰が重いコトはよく知っているだろう。大丈夫、彼等は絶対動けない(精神にも筋力がある)。彼等は彼等、自分は自分。高みを目指す。その際に、同じ志や同じ思いをもっている者がいたら、一緒に上ろう。芥川龍之介の短編小説「蜘蛛の糸」にある様に、希望をもつ者を蹴落としてはならない。この国に必要な者は、心のエリートだ。

(了)

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