階級社会の日本で、如何に生き残るか

【社会・人生ニュース】 平成二十八年二月九日に東洋経済ONLINは、記事『日本は「格差社会」である前に「階級社会」だ/岡本尚也』を配信した。寄稿した岡本は、物理学者で社会起業家の三十代。日本及び世界には「格差社会」と「階級社会」の二つの概念があるコトを伝え、公の教育の役割について論じている。この二つの概念は、日本国民にとって非常に重要な事実だ。岡本も当該記事で日本は「階級社会」である、と断じている。


冒頭で英オックスブリッジ(オックスフォード大とケンブリッチ大)と米国を例に、両国の教育の背景と社会を視ている。デビット・ベッカムを挙げ、「格差社会」と「階級社会」を分かり易く説明している。次に日本社会が「階級社会」で親権者の経済・学歴等が大いに子どもへ影響する旨を並べ、階級自体の認知の重要性と階級毎に教育が異なる点を指摘。末尾に階級を国民が認知した後の教育再考を主張した。コメント欄には概ね肯定に事実を認める意見が多い(報道現在)。



=解説=

 自身のポジション(業界での立ち位置)が分からなければ、経営戦略は立てられない。基本中の基本である。社会に身を置く人間も同じである。それは幼稚園や学校で教えてくれる。頭の良い優秀なグループと不良グループは分かれる。親権者の教育方針で子どもは友だちのグループを選ぶ。そして進学し続けるか、中卒・高卒の学歴に留まるかが決まる。親権者の教育方針で、社会に出る直前までが決まる。イマの子は大人になっても親権者の下で暮らしている者も多い。これも親権者の教育方針である。詰まり、当該記事の様に親権者で子どもの人生、社会的ポジションは決定される。


本人の努力は、就学中や社会人になってから実を結ぶ。高学歴だから代取に成れる、とは限らない。中卒や高卒でも上場企業の代取は存在する。しかし確率的に高学歴者が成り易い。社会人になって自身のポジション(立ち位置)が分からない、考えたコトがない者も多い。上の階級であれば、維持ないし向上させる。中低の階級は向上のみであろう。さもなくば、未来に困窮する。日本の国民の殆どが中低である。上の階級は全国民の一割もいない。となれば、一般常識(感覚)は中低が多数決となる。上の階級の常識は中低では非常識であろう。


上の階級に行く方法は簡単だ。上図にある通りに、左「較差社会」という各々の社会の中で実力者となる(較差と格差は意味が異なる)。その後に上の階級に入れる様に、彼らの社会(常識・スピード)に適合する。適合し始めたらタイミングを見計らい、右「階級社会」で上に移動する。その際には下の階級を捨てる。全てを捨てる。何故ならば、上の階級は下の階級を忌み嫌っている者が多数だからだ。それをベッカムの例で指し示している。現代において、中低が維持を続けるコト(シニアまで、子が成人するまで)は困難である。唯一の打開策は、上の階級に行くコトであろう。そのチャンスは四十代中盤までだろうか。

階級のシフトチェンジは、若い時期に越したことはない。

(了)

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