攻める江東区!地下鉄八号線(豊洲~住吉)を狙う

【社会ニュース】 平成二十六年五月に江東区(区長:山﨑孝明)「江東湾岸エリアにおけるオリンピック・パラリンピックまちづくり基本計画アウトライン」を策定し、七月三日に東京都(知事:舛添要一)に提案した。五輪の競技場が集中数する同区の湾岸エリアがどの様になるのかを知りたいユーザは多いのではないだろうか。同アウトラインを中心に説明する。

湾岸エリアの目指すべき都市像を、三つ掲げる。

・国際スポーツ都市
・先進防災都市
・国際観光都市


都市像に合わせて、三つのゾーンを設定した(画像参照)。辰巳・夢の島・新木場地区の湾岸エリア東部は「スマートな環境エネルギーゾーン」、有明の南北・豊洲地区の西部は「国際居住・観光ゾーン」、若洲・中央防波堤地区の南部は「オアシスゾーン」となる。東部は、木材や循環型社会、スポーツに軸を置く。西部は、教育や医療、エンタメ等の情報発信を軸に。南部は、レジャーとパーク拠点が軸となる。五輪施設は東部が三ヶ所、西部が六ヶ所、南部が三ヶ所(報道現在)だ。



<区内全域に波及効果を>

 同区は江東湾岸エリアだけでなく、深川・城東エリアへの五輪波及効果を狙う。二つのエリアの回遊性の向上と連携強化を図る。具体的には、地下鉄八号「豊住線」の延伸(豊洲~住吉間)を実現し、水上ネットワークと路線バスを利用する。「豊住線」は、豊洲で有楽町線及びゆりかもめ線と、東陽町で東西線と、住吉で半蔵門線及び都営新宿線と乗り換えが可能になる。総事業費は千二百億円程度で、東京五輪が決定したコトにより実現度はかなり上がった(地下鉄8・11号線延伸の促進)。


同区は戦略的に五輪に向けた展開と、五輪後の定住や誘致を含めた展望をもつ。既に同区は人口が五十万人を突破しており、予算規模は二千七百八十三億円(平成二十七年度 一般・特別合計値)。先の「統一地方選二〇一五」で三戦を果たした山﨑区長は、五輪・パラリンピックに向けたスポーツ振興の街づくりや、中学校の整備等を公約に掲げた。その野心は強く、「更なる江東区の発展」の実現に向け攻める。


写真:江東区

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