悪人タッグが再び手を組み映画『怒り』九月中旬公開

【芸能ニュース】 空前の大ヒットを記録した映画「悪人(二〇一〇)/東宝」から六年、原作・吉田修一と監督・李相日が再びタッグを組み、坂本龍一を音楽に迎えた映画『怒り(二〇一六)/同社』が平成二十八年九月十七日に公開される。


前作「悪人」では日本アカデミー賞をはじめ、その年の国内の映画賞を総ナメ。海外でも「第三十四回モントリオール世界映画祭」のワールド コンペティション部門で最優秀女優賞を受賞する等と海外でも高く評価された。そんな世界を席巻した「悪人」タッグが再び送り出す映画『怒り』は、一つの殺人事件を契機に人間の善悪に深く切り込んだ究極の人間ドラマ。ヒューマン ミステリである。




<原作・吉田が要望したALL STAR>

 同映画の制作にあたり、原作者の吉田は「物語の登場人物には、映画「オーシャンズ11」の様なオールスター キャストを配してほしい。」と要望し、これに応えるか如く正に夢の様な七人の日本を代表する豪華俳優陣が集結した。主演を務めるのは渡辺謙(己亥)。昨年にミュージカル「王様と私(二〇一五、二〇一六)/ロジャース&ハマースタイン」でブロードウェイ・ミュージカルにも初挑戦し、日本での活躍はもちろん、米・ハリウッドでも大活躍する。渡辺は同作で千葉の漁村で宮﨑あおい(乙丑)演じる娘・愛子と暮らす、しがない父親・洋平を演じる。


映画「許されざるもの(二〇一三)/ワーナー・ブラザース映画」以来の李監督との作品になる渡辺は「李監督は変わらない。」と話した。映画については「東京・千葉・沖縄とのすれ違いの交差点が、どういう風になるのかをイメージしながら演ずるのは楽しかった。」と述べている。また東京編では綾野剛(壬戌)と妻夫木聡(庚申)が男性同士の愛情を表現し、沖縄編ではバックパッカと女子高校生をそれぞれ森山未來(甲子)と広瀬すず(戊寅)が演じる。人気・実力ともにトップ級の俳優陣が魅せる迫真の演技は、日本国内の映画史に深く刻まれる作品となるだろう。


=ストーリー= 

ある夏の暑い日に八王子で夫婦殺人事件が起こった。

窓は閉め切られ、蒸し風呂状態の現場には、『怒』の血文字が残されていた。


犯人は顔を整形し、全国に逃亡を続ける。その行方はいまだ知れず。

事件から一年後。千葉と東京と沖縄に、素性の知れない3人の男が現れた。


千葉――――――― 

3か月前に突然家出をした愛子(宮崎あおい)が東京で見つかった。

彼女は歌舞伎町の風俗店で働いていた。

愛子を連れて帰った父・洋平(渡辺謙)は、千葉の漁港で働く。

8年前に妻を亡くしてから、男手一つで娘を育ててきた。 愛子は、2か月前から漁港で働きはじめた田代(松山ケンイチ)に出会った。


東京――――――― 

大手通信会社に勤める優馬(妻夫木聡)は、 日中は仕事に忙殺され、夜はクラブで出会う男と一夜限りの関係を続けていた。

彼には末期がんを患う余命わずかな母がいた。

ある日、優馬は新宿で直人(綾野剛)に出会った。


沖縄―――――― 

また男と問題を起こした母と、 夜逃げ同然でこの離島に移り住んできた高校生の泉(広瀬すず)。

ある日、無人島でバックパッカーの田中(森山未來)に遭遇した。


殺人犯を追う警察は、新たな手配写真を公開した。

その顔は、出会った男に似ていた。


いつしか交際を始めた愛子と田代。

二人の幸せを願う洋平であったが、 前歴不詳の田代の過去を信用できず苦悩する。


同居を始め、互いの関係が深くなっていく優馬と直人。

しかし直人の日中の不審な行動に優馬は疑いを抱く。


ある事件をきっかけに心を閉ざした泉と彼女を救えなかったことに苦悶する同級生の辰哉。

親身に支える田中であったが、無人島で暮らす彼の素性を誰も知らない。


愛した人は、殺人犯だったのか?

それでも、あなたを信じたい。

そう願う私に信じたくない結末が突きつけられる―――。


=クレジット=

【キャスト・スタッフ】 渡辺謙 森山未來 松山ケンイチ 綾野剛 広瀬すず 佐久本宝 ピエール瀧 三浦貴大 高畑充希 原日出子 池脇千鶴

※宮﨑 あおい 妻夫木聡

原作:吉田修一(「怒り」中央公論新社刊) 

監督・脚本 李 相日  

(C)2016映画「怒り」製作委員会 

公開日 :平成二十八年九月十七日

公開情報 :全国東宝系にてロードショー

公式サイト :http://www.ikari-movie.com/



画像提供:東宝(9602.T1

記者:原田眞吾

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