日本とは何か

【日本考察】 一言だと「世界一の歴史があり、世界一の富裕国家」となる。


日本は、世界で一番に国家成立が古い。それは、世界で一番に自国の歴史を有している事となる。世界一長い歴史がある国が、日本。現在は西暦で二〇二〇年だが、米国に占領されるまでは本来の日本の和暦は皇紀。この皇紀だと現在は、二六八〇年。世界一長い歴史なので、西暦よりも古い。

西暦はイエス・キリストが生まれたとされる年で、日本とは関係が薄い。



日本では国家が一度も滅んでない。世界の他国は殆どが滅んでいる。何故、滅んでないのか。最初の日本の憲法『十七条の憲法』において「和を以て貴しとなす」と、対立ではなく、融和・和平を建国理由とし、本当にずっと代々重んじてきたからだ。その数、一二六代。


現在、米国は世界経済(GDP)で第一位だが、まだ建国から二百年を超えた程度。建国から百年経っても米国人は日本人より少なく、経済規模は日本の半分程度だった。日本が江戸時代の頃だ。現在、第二位の中国は、建国から八十年経ってない。韓国はもともと北朝鮮。その北朝鮮は建国から七十年程度。今、強き国家は日本からみて非常に若い国々だ。ロシアは建国から三十年に満てない。




<神倭朝 日本国>

 日本に次ぐ歴史の長い国は、デンマークと英国。国家が滅ばずに安定している事は、その国民と政治家が人間として優秀な証である。最長三ヵ国に共通する点は君主国。天皇・女王がいる。日本国憲法では、GHQにより象徴とされた天皇だが、現実的な日本の元首は天皇。現・女王の二ヵ国との違いは、日本が成立以来、同じ王朝であるのに対し、女王二ヵ国は王朝が変わっている。この点も重要だ。

如何に日本が世界で最も安定の国かが分かる。



現在の日本は『神武朝 日本国』、正式には『神倭(かむやまと)朝 日本国』。これは国会議員でも知らない者が、現在は過半数であろう。GHQの内政干渉前の明治憲法では『神倭朝 大日本帝国』。明治憲法は自主憲法現・昭和憲法は内政干渉憲法。だから自主憲法にする為に、改憲する必要がある。デンマークは「リュクスボー朝 (グリュックスブルク朝)デンマーク王国」、英国は「ウィンザー朝グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」という。



その世界一の歴史がある日本の結果は、どうなったか。



日本が世界で有す三百六十兆円の資産

 日本は世界で最も富裕な国家となった。説明する。令和元年時点での個人・企業・政府を合算した「対外純資産」は、三百六十兆円超と世界一位。現在、GDPは米中が強い、詰まり、稼いではいるが、こちらはPL的観点。個人・法人でいう所の所得だ。年間の国家の稼ぎを示している。


一方、大事なのは純資産。いくら毎年稼いでいても、負債が多くてはダメだ。ちゃんと資産にしなければいけない。BS的観点の方が重要となる。「総資産-負債=純資産」。今回の対外純資産とは、日本が海外に対して有している資産、詰まり債権の量だ。それが世界一。世界一の債権者、日本。二位がドイツで、三位が中国。


米国は逆に八百兆円超ものマイナスで、世界一債務がある国家。二位がスペインで、三位がオーストラリア。



他方、「国民一人当たりの資産」だと、米国が世界一。二位がスイスで、三位がベルギー。日本は四位。この資産はGDPだけでなく、GNIが大切。麻生財務相も強調している通り、金融資産の形成を日本人へ求めている。国家全体だけでなく、「国民一人当たりの資産」でも世界一位になりたい。


日本国民は「国民一人当たりの資産」でも世界一位になりたいか?

もし、Yseなら金融教育で、金融資産を形成していく。上には後、三ヵ国しかない。


日本人は何故、こんなに凄いのか。

その理由は、「和を以て貴しとなす」をずっと貫いてきたから。


近代日本の礎となった江戸幕府は三百年も続いた。この時に「武士道」という道徳が結果的に出来た。卑怯を許さない。責任は潔くとる。精神性を高めた。同時に寺小屋等で、識字率の上昇とソロバン(算盤、算数)を重んじた。基礎的知識の向上だ(今でいう義務教育)。



近代日本では、渋沢栄一が銀行等の現在の日本経済の基を創った。彼が重んじたのは「論語と算盤/ちくま新書」。同書の冒頭で以下の様に述べている(現代語訳)。

「商才」というものも、もともと道徳を根底としている。不道徳やうそ、外面ばかりで中身のない「商才」など、決して本当の「商才」ではない。そんなのはせいぜい、つまらない才能や、頭がちょっと回る程度でしかないのだ


戒めている。平成時代を振り返れば、バブル崩壊後、国民も政治家も道徳心が欠けていた。だから景気が上向く事がなかった。平成バブルそのものが、不道徳だったのかもしれない。「今だけ、金だけ、自分だけ」で、長い信用が構築される訳がない。長い信用構築こそが資産形成そのものである。



頭が良くとも、心が汚れていては資産は創れない

 日本が世界の中で繁栄してきた理由は、信用・信頼に尽きる。きちんと国民と政治家が約束を守っている間は、伸びた。道徳心(精神性)が高いと、成長した。嘘・偽りで一時的に稼げても、長くは続かない。令和時代でも、道徳心が欠けた者が未だにいる。だから、そういった者は現在ないし未来に困窮する。



日本とは何か。それは世界で一番に人を騙さず、安定的で、約束をしっかりと守る国家なのである。個人の利益追求を最重視せず、国家の利益(子孫の利益)を最重視してきたから、「世界一の歴史があり、世界一の富裕国家」となった。


そして日本は神道という自然を重んじ、仏教という宇宙の法を重んじてきた(神仏習合)。日本の国家的宗教は、神仏習合である。この国家は合唱を重んじる。




自己中の対極に富裕がある。

自己中こそ、正に貧困そのものである。

心が綺麗で、勤勉な者のみが安定的に反映する。


記事:金剛正臣





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