「太古のモダン化」リブランディングを図る、IN-PROCESSの2017 S/S

【高級ファッション ニュース】 平成二十八年八月二十四日、東コレにも参加をしているファッション ブランド「IN-PROCESS」が来季春夏コレクションを発表した。本ブランドはロンドンでのデビュー後、二十一年から東京を拠点に活動を広げ、二十二年のコレクションから東コレに参加し続けてきた。しかし今季は米・ニューヨークと仏・パリでの活動に力を入れる為、参加を断念し展示活動(エキシビジョン)に専念する。


春夏のテーマは“インメモリアル・モディッシュ”。その名の通り、太古のモチーフやデザインをモダン化したコレクションで、メソポタミア、エジプト等の古代文明のモチーフをベースに描いたボタニカルや幾何学模様のプリントを、フェミニンでサティスケートなシルエットに仕上げている。また春夏は、今までにないネイビーやキャメル、ミントカラーをキーカラーに差し色でオレンジやテラコッタを使い、今までにない「IN-PROCESS」のコレクションとなった。



<ターゲットは二十代から三十代の女性>

 約三十種の各二色展開。その中でも目を引くのは、キービジュアルにもなっているネイビーのボタニカル柄ロングシャツ コート。一見派手なデザインだが、優しい素材とルーズなシルエット感で優しく深みのある女性を演出する。ターゲット層であるアラサとアラフォは勿論だが、二十代前半の女性でも違和感なくオシャレに着こなせそうだ。更にエジプトのモチーフ柄にフリンジ刺繍の袖を組み合わせたトップスは、ミントグリーンの差し色が今までにない本ブランドの色味で、テーマであるインメモリアル・モディッシュを綺麗に表現した。



デザイナの大原由梨佳とスティーブン・ホールは、十年の付き合いで、春夏でも互いの意見を出し合う際に、時には喧嘩をしながらも良い作品作りの為に努めた。そして春夏からはロゴも一新。ブランド スタイルも、より都会的に洗練されたラインに移行し、リブランディングを図る。尚、商品は伊勢丹等の百貨店を始め、セレクトショップやネットでも購入が可能だ。



『divka,IN-PROCESS TOKYOBY HALL 17 spring/summer Collection Exhibition/㈱デペシュ・モード』


記者:原田眞吾×撮影:岡本早百合

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