写真家四十年の渡辺達生「これからは最後の一枚、“寿影”も。」

【芸能ニュース】 平成二十八年九月四日に東京・千代田区にて、日本の三大出版社の一角である小学館(相賀昌宏)は『「おんなの撮り方 渡辺流」発売記念トークイベント』を開催し、カメラマンの渡辺達生(己丑)とモデル・女優の杉本有美(己巳)が登壇した。


総合男性誌「GORO(廃刊)」や総合週刊誌「週刊ポスト」等の雑誌表紙でグラビアを中心に四十年に亘り撮り続けてきた。五千人の女性を魅力的、且つ美しく撮るグラビア職人であり、人間密着ドキュメンタリ番組「情熱大陸/毎日放送」でも話題となった。「難解な技術書を読んでも、良い女は撮れない。」とする渡辺は、同書で撮影を通して独学で体験し、実際の撮影現場で使ってきたマル秘テクニックを公開。「笑ってと言って、笑える女子はいない」「女の魅力は丸く撮れ」「掌で光を見よ」「スマホで撮る時は一歩寄る」等、徹底した現場主義を貫く。正にプロが伝えるデジカメ時代の実践写真読本となっている。




<私の全て撮って貰ってる感覚>

 杉本の印象について渡辺は、「よく笑う、そこが良い所。」と話した。杉本の写真集の撮影は、四年前に行われた。「今は枝みたいな子も多いが、杉本は良い部分に肉が付いている。割かしお尻が好きだった。」と当時のエピソードを明かした。一方、杉本は「お尻もあったけど、笑顔の写真が多い印象。何気ない仕草も綺麗に取ってくれるのが達生さんです。」とコメント。また他のカメラマンとの違いについては「常にカメラを持っているので、私の全て撮って貰ってる感覚。写真集の時はビーチで一緒になって走ってくれたり、遊んでる感覚で撮ってくれます。」と答え、渡辺流の撮影風景を明かした。


沢山の女性のスタートの一枚を撮ってきた渡辺だが、これからは人生の終わりの一歩を撮っていきたいと云う。所謂、“遺影”だが渡辺は“寿影”と呼んでおり、「誰だって最後の一枚は綺麗に撮りたいでしょ。」と芸能人や、知人等を中心に撮り始めている。普段の撮影と同様に“寿影”の撮影でも最後に必ずピースを撮っているという渡辺は、「やっぱり最後はピース。笑って逝かないと不味いでしょ。」と名言を放った。 書籍の中にはかとうれいこ(己酉)や川島なお美(庚子)、西田ひかる(壬子)、宮沢りえ(癸丑)、米倉涼子(乙卯)、上戸彩(乙丑)、石原さとみ(丙寅)、大島優子(戊辰)、熊田曜子(壬戌)、森下悠里(乙丑)等と幅広い芸能ジャンルの女性のグラビアが収められており、四十年の渡辺の功績を確認する事ができる。


「おんなの撮り方 渡辺流」発売記念 渡辺達生さん&杉本有美さんトークイベント/㈱小学館 


記者:原田眞吾×撮影:金剛正臣

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