自由・小沢代表「総選挙は一月」で準備、参議院の必要性は如何に

【政治ニュース】 平成二十八年十一月八日に自由党(代表:小沢一郎、山本太郎)は、国会内で記者会見を行った。冒頭、森裕子(丙申)参議が国会・参院内で同党と社民党(党首:吉田忠智)の統一会派『希望の会』に所属する旨、及び東京・台東区議の堀越秀生と大分・市議で覆面のスカルリーパー・エイジ、二名より入党の申請があり了承の旨を伝えた。同日付で伊達忠一(乙卯)参院議長に届け出、受理された。同会派の所属議員は六人となった。


小沢代表(壬午)が民進・野田佳彦(丁酉)幹事長と頻繁に会談を行い始めた為、野党共闘の在り方や自由の民進合流、衆院解散・総選挙の時期予測が報道各社より取り沙汰されていた。小沢代表の動向が注目されている。先日の会談を前提に小沢代表は「お互いに解散総選挙は一月と、少なくとも(そう)在るべし。」と、両者は一月解散を念頭に準備を進めている。それ以降の時期に関しては、夏の都議会選や区割りの問題を挙げ、「夏、秋以降かな。」と範囲を示した。天皇・国事行為『七条解散(しちじょうかいさん)』については、「特別の大きな理由が無いのに、好き勝手に解散するのは如何かな。」と、安倍政権を牽制した。




<問われる参院の存在意義>

 参院の一票の格差を是正する為の合区が「参院選二〇一六」より実施された。同党の見解としては、改憲を前提に「根本的に衆議院と参議院の在り方、基本的な性格の違い、機能の違いを明確にすべき。」と小沢代表は主張。但し、改憲前に“選挙区の在り方”について触れ、選挙の方法による機能分けを挙げた。例示したのは、米・上下院。上院が下院より強く各州代表(人口無関係)、下院は五年毎に人口比例である点だ。小沢代表は、実質的に参院への機能を求めるならば、米国の様な明確な違いの重要性を説いた。


一票の格差是正(厳格な人口比例)は、衆院のみとの見解だ。日本は二院制であるが、参院の存在意義が問われている。「二院制を執るのであれば、参議院の機能を衆議院とは全く変える。」と、無駄という声を小沢代表は拾う。参院は任期内の解散が無く、安定した任期六年で立法を吟味する。衆議や内閣から短絡的な立法があっても、きちんとチェックするのが参院であり「良識の府」と呼ばれる理由であった。然し昨今の参院は、衆院の追認機関と揶揄され、参院自体の存在や議員二百四十二名の報酬等の税金が無駄と見做され始めている。



撮影記者:金剛正臣

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