大人の都合を押し付けられたコロナ禍の大学生の実情

【社会報道】 令和三年三月二十六日に全国の学生マンションの企画開発・仲介斡旋・運営管理を行うジェイ・エス・ビー(代取:近藤雅彦)は、『コロナ禍での学生ひとり暮らし実態調査』を公表した。調査対象は、同社が運営管理を行う全国の学生マンションの入居者の四千五百十七人。


ひとり暮らしを止めようと思った事がある学生は三十三.六㌫。その理由は「オンライン授業の為、実家でも充分足りたから(五十七.一㌫)」「ひとりの自粛生活が気持ち的に辛くなってきたから(五十二.六㌫)」と、感染拡大防止の為に自粛していた学生の気持ちの面が垣間見える結果となった。



自粛に振り回される学生と食事

 緊急事態宣言が出されていた前期と比較すると、後期では完全オンラインの授業は十九.七㌫まで減少。対面での授業も始まり、オンライン・オフラインを融合したハイブリッド型の授業形式が進んでいる。融合型の授業により、週〇から一回の通学になった学生は三十六.二㌫。通常の授業はオンラインで実施し、試験のみ通学する学生も多く見られ、部活動の兼ね合いで週五日以上で通学している学生もいる。


食事に関しては、朝昼晩とも「自室で自炊」の六十四.一㌫の学生が最多。「食べない」は十八.四㌫。朝「食べない」は三十六.七㌫、昼「食べない」は十二.七㌫、夜「食べない」が五.八㌫となった。



コミュニケーションと友達づくりに難

 コロナ禍での学業への影響は、学年別で差が出た。大一、大四での最多は「コミュニケーションの取り方(五十六.七㌫、三十六.〇㌫)」。大二、大三では「課題が多くなった(五十六.七㌫、五十三.八㌫)」。その他の回答では、「特に困っていない」「モチベーションの低下」「分からない事を気軽に聞けない」「オンライン授業の質の低下、分かり難さ」「ネット回線の不具合」等があった。


生活面で困った事は「友達と会えなくなった」が全体で六十.四㌫と最多。次いで「生活が不規則に(五十.一㌫)」「バイトが減った・無くなった(三十八.九㌫)」。大一は「友達ができない」が四十九.二㌫と他の学年よりも突出した。


画像:㈱ジェイ・エス・ビー

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