BuzzFestTheaterの第四回公演『裏の泪と表の雨』は大阪男と九州男

【芸能ニュース】 平成二十八年十一月二十五日に東京・赤羽橋にて、劇団BuzzFestTheater(BFT、代表:藤馬ゆうや)が立ち上げから四回目の公演となる『裏の泪と表の雨』の囲み取材会を行い、キャストの十四名が登場した。BFTでは、元芸人・超新塾のコウカズヤが作・演出を手掛ける。第四回公演は、「ウッディシアター中目黒」で十二月八日から十八日までの全十八ステージ。千六百人の動員を目指す。


BFTは遊園地のアトラクションの様な空間創りを意識し、笑いとシリアスを織り交ぜた舞台に臨む。同劇団の戦略も見逃せない。通常で十年ほど掛かるビジネス的規模を、これから二年以内に達成できる様に目論む。一回の公演で三、四千の集客という数字を掲げた。狙う舞台は渋谷シアターコクーン。総客席数は、七百四十七席。当然に普通の劇団運営では到達が難しい。藤馬代表は、有名劇団とBFTがタイアップして客数勝負を仕掛けたいと鼻息が荒い。




<人間がもつ表と裏の描写>

 大阪出身のコウは九州の男を「男らしい。女は三歩下がって、ついていく感じ。表では男らしいけど、家に帰ったら尻に敷かれているじゃないけど。表裏が分かり易い。」と述べた。長崎出身の藤馬代表は大阪の男を「九州男児は堅苦しさがある。多くを喋るなと教育されてますし、男は黙ってみたいな。大阪はよう喋りはるな、と。それが逆に照れ隠しなのか、自信の無さからなのか。僕からしたら、それが表と裏。九州人は自信の無さで喋らなかったりするけど、逆に大阪人は自信の無さや恥ずかしさから言葉をよう喋るのかな。一番の違いは人情味。人間味が大阪人にはあるな。」と評した。


前作では北海道網走を舞台に元女優の女が愛に漂うスナックでの模様が描かれた。同公演では、標準語を一切使わずに舞台の大阪で人情物語が繰り広げられる。行き分かれた兄弟と韓国人が働くカラオケ居酒屋がポイントだ。大阪弁の兄と突如、大阪に来た九州弁の弟を中心に昭和の雰囲気が漂う現代の西成区太子の一角が描かれる。


キャストは藤馬ゆうや/エーディープロモーションや天海祐希主演のドラマ「Chef~三ツ星の給食~/フジテレビ系」に出演中の前すすむ(全力じじぃ)/ソニー・ミュージックアーティスツ、ドラマ「マルモのおきて/フジテレビ系」等に出演した満田伸明/バール、連続テレビ小説「純情きらり/NHK」等に出演した たくませいこ/よしもとクリエイティブ・エージェンシー、ドラマ「踊る大捜査線/フジテレビ系」等に出演した黒川忠文(お笑いコンビ;アンバランス)/太田プロダクション、松嶋えいみ/エーディープロモーション、吉田怜菜/エイベックス・マネジメント等。


『裏の泪と表の雨/BuzzFestTheater』囲み取材会


記者:荒田雅×撮影:金剛正臣

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