タタカッテシネ旗揚げ公演『DEAD or りばいあさん』ゲネ

【芸能ニュース】 平成二十七年九月十八日に東京・高田馬場にて舞台ユニット「タタカッテシネ/アライズプロモーション」の旗揚げ公演『DEAD or りばいあさん』のゲネプロが報道陣向けに公開された。

公演は二部構成で舞台(九十分)とライブ・トークショー(三十分)に分かれていた。舞台の主演は、平塚奈菜(乙丑)。物語りは旅客船にたまたま乗り合わせた女子八名から始まり、遭難し無人島に漂着する。白田ありさ(壬申)の不思議ちゃん的な役に惹き込み力があり駆け出しを担った。オープニング コール後にまるでアニメかドラマの様なキャスト紹介がスピーディに舞台上で演出される。非常に目を見張る流れで一気に物語へと惹き込まれる。

占い師の酒井栞(庚午)は全編を通じて台詞等で引き締める演技を放った。中途で日替わりゲストが差し込まれるシーンがあり、ゲネ当日は吉沢七海(戊辰)が入った。他にも六名が本舞台にゲスト出演する。小瀧祐衣(戊辰)はビジネス シーンに合った大人の女の雰囲気を醸し出しており好感をもてた。爽やかセクシーなコーデだった櫻田愛美は意地悪なアドリブがあったものの、流れを止めず冷静にこなす力を証明した。

<自分探しのGrow-Upコメディ>

 作・演出がカワモト文明(辛亥)の本舞台は、現代に生きる各々の悩みという“壁”に迫る。人生の困難を如何に乗り越えるか。コメディ調も多いが、そういったコトを考えさせる綺麗な作品でもあった。元気ながらも舞台の基軸である調子を保った宮田晴香(甲戌)。水嶋南海(乙亥)は迫力あるパワー系で繊細な演技に未来の可能性を感じた。貴玖代(庚午)は、シュールな演技が特徴的であった。舞台では予算が限られているコトが大きく関与する点がある。それは場面展開の切り替えだ。カワモトは背景の小道具板にローリーを履かせ、その板をキャストが操りスピード感の演出に成功している。ここも見逃せない点で場面の変遷が非常に分かり易かった。全体的に後ろ向きから前向き、前のめりになる作品であった。

休憩を挟み、二部はライブとトーク。全員でロックなナンバーを歌唱した後にトークに入る。ゲストの吉沢も交えたトークのお題は「最近、怒ったコト」。プロデューサの大沼智哉に対するディスりもありながら、ほのぼのとした時間を提供した。一回だけでなく二回観ても良い、と思える公演であった。また、ゲネ終了後に主演の平塚に感想を伺い冷静な判断を示した。


「舞台が初めての子もいたけど、みんなノッてたかなと思います。でも、まだもっともっと上げられる。テンションを上げればパワーがある演技ができるかな。」


そして、第二回の公演が決定した旨も伝えられた。詳細は未定だが、作・演出は同じくカワモト文明。平成二十八年一月二十八日から三十一日の日程となっている。


タタカッテシネ旗揚げ公演『DEAD or りばいあさん』ゲネ/アライズプロモーション

平成二十七年九月十八日~二十一日 @ 高田馬場ラビネスト


撮影・記者:金剛

© FP姫

0コメント

  • 1000 / 1000