新『都議会』の若手率は三割、都Fと立産が貢献

【政治報道】 令和三年七月四日に百合子都政を問う『都議選』が投開票された。投票率は過去二番目の低さで四十二.三九㌫。前回比は▲八.八九㌫。東京において一㌫は、十二万人弱。百万人ちかくが今回は投票を棄権した。


以下が新都議会における各党の獲得議席数。百合子都政は信認されたと言い難い結果となった。

  1. 自民:三十三議席 
  2. 都F:三十一議席 ↓
  3. 公明:二十三議席 →
  4. 共産:十九議席 
  5. 立憲:十五議席 
  6. 維新:一議席 →
  7. 無所属等:五議席 ↓


全百二十七議席中、二十五歳から四十四歳までの当選者は三十九人。『若者・若手率』は三十.七㌫“議会の若返り”という、報道府の狙い通りとなった。そうなる様に、十年掛けて若者・若手を報じてきた。



<自公vs立産vs都F>

 新都議会の三割が若者・若手の議員で構成される。この三割は、若い人の意見が都議会である程度、通る事を意味する。大いに喜ぶべき数値だろう。他の地方議会を見渡せば高齢化しており、若い人の意見が通り難い。よって、行政サービスが若者・若手に刺さらない。


首都・東京では若い人の意見が通る。都Fが躍進した前回も若手率は上がったものの、独裁によって萎縮。新都議会は「自公(五十六議席)vs立産(三十四議席)vs都F(三十一議席)」の三國志状態なので、これから四年間は、各党の若者・若手による東京議論が白熱する。立候補者自体の若手率は、三十三.九㌫だった。


若手率の上昇に貢献した政党は、以下の通り。

  1. 都F;十三人/三十一議席(四十一.九㌫)
  2. 自民;十人/三十三議席(三十.三㌫)
  3. 立憲;八人/十五議席(五十三.三㌫)
  4. 共産;五人/十九議席(二十六.三㌫)
  5. 維新;一人/一議席(百㌫)公明;一人/二十三議席(四.三㌫)、無所属等;一人/五議席(二十㌫)


但し、立憲と共産は今回初の「立産同盟」を結んだので、実質的には十三人の若者・若手を通した事になる。特に立憲の立候補者では若手率が六十.七㌫と圧倒的だった。枝野幸男(甲辰)代表と小池百合子(壬辰)都知事は、新都議会の若返り実現に貢献した。



政治家になって安定収入のチャンス

 以上の数値より、都議会において政治家を志すのであれば、「都F・立憲・自民・共産・維新」の順となる。公明は若者・若手を育てる気概が無い為に諦めた方が良いだろう。国政であれば、「立憲・自民・共産・維新」となる。


参考として、都議の報酬は八百万円以上/年。令和四年三月末まで二割削減中(百合子都政の第一期で特例条例)なので、以降は一千万円以上/年に戻る可能性がある。


殊更に国政や来年の『統一地方選』でも「立産同盟」を結び続けるのであるならば、都Fは不在なので、その分、若者・若手が議席を獲得できる可能性がある。枝野代表と志位和夫(甲午)委員長次第だ。今回は特別区、町田と八王子にて若者・若手が多く当選。無名のシニアは苦戦した。これはシニアの有権者からも見放された事になる。都市部には若者・若手を投入してくるだろう。


尚、女性の当選者数も過去最多の四十一人となった。女性割合は三十二.三㌫と悪くない。


記事:金剛正臣

画像:FPhime、都議選、投票率は42.39% 過去2番目の低さ/時事通信

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