Q.「なぜ勉強するのか」 A.「金を稼ぐ為、社会を善くする為」

【教育・人生論説】 子どもでも大人でも勉強は欠かせない。勉強する理由は「金を稼ぐ為(α)、社会を善くする為(β)」。


社会人になるまでの“子ども”と社会人になってからの“大人”ではαとβの比重が異なる。最終目標はβである。子どもの間、義務教育と高等教育を受ける。義務教育では、日本社会の基盤を学ぶ。国語・芸術等の「人文科学」、算数・理科等の「自然科学」、社会・情報等の「社会科学」、体育・技術家庭等の「総合科学」の四科学を学ぶ。


高等教育では、各四科学の上位科目と工業・農業等の「応用科学」を学ぶ。全て金を稼ぐ為の基盤となる知識である。付加すべきは「健康」。健康でなければ仕事はできない。


この科学だけではなく、社会人として生きていく為のコミュニケーション(マナー等)も学ぶ。これは家庭が主体。社会で通用する言語・話し方や臨機応変能力、人を見抜く力等を養う。富裕層の家庭は敬語を徹底的に教えるもの。社会では多世代がいる。報道府は社会人を八世代に分けた(「日本八世代」で画像検索)。他の世代とコミュニケーションが取れると、仕事がよく捗る。稼げる。


若い世代を中心に環境等の社会活動へ耳目が集まっているが、金が無ければ持続可能性は〇。



<その学びは金に結びついているか>

 先ず、第一が金を稼ぐ力である事は違いない。資本主義であろうが、社会主義であろうが変わりない。そもそも社会主義は資本主義の進歩系なのだから。クラファン等で金を集める等の資金調達も信用というコミュニケーションが必要だ。規模の大小は関係が無い。


子どもの間は社会の基盤を学び、大人からは実務的な「α」と自己実現といも言うべき「β」に邁進できる。所得が薄い者は、収入を高め、費用を圧縮。何れかを強化する為に勉強する。資産を形成し始めたら、「β」の為に勉強を本格化する。ビジネスなら法人成りとなり、社会活動ならNPOや社団となる。どちらにせよ運転資金は要る。


この様に、学校や子どもへの躾、果てはパートナ選びまで全て金(収益・資産)で判断しなければならない。さもなくば簿記の概念は疎(オロ)か、奴隷の様な人生を送る羽目に陥る。未来永劫、所得が薄い事を指す。それは収益と資産が無いからだ。子どもも大人も収益と資産の為に勉強をする。注意点は短期と中長期の分別。何時、現預金化するかは異なる。


しかし、金だけの冷たい人間にならない為に道徳等の教養で心を養い、他世代とのコミュニケーションを図れる様にする。冷たい人間は結局の所、金に困るもの。



三つの資本

 この国は「法の下の平等」がある為に、法的に自由で平等である。やるも自由。やらないも自由。資産が無い若者には、シニアでは少ないモノがある。それは「労働資本」である。資本主義の資本には以下の三つがある。

  1. 労働資本;若ければ若い程、多い
  2. 金融資本;シニアが多く持つ
  3. 知識資本;勉強すれば誰でも持てる(無体財産権等)


この労働資本というのは、寝て起きたらある。それは金に他ならない。務めている者は皆、寝て起きて出勤し、毎月の給与を頂く。若い内はパワーがあるので、シニアよりも多く仕事ができる。無理もできる。そして次の日に回復させる事もできる。これは金そのものである事を意味する。働いて現預金に変える事を労働と言うので、その素(モト)を労働資本と言う。


若い人は毎日寝て起きたら、資本がシニアよりも多くある。シニアは若い人よりも労働資本が少ないので、金融資本を駆使する。


その有り余る労働資本を何に使うのか。労働に使って現預金に変える、と同時に勉強して「知識資本」を増やして生産性を上げ、収益を高め、更に勉強をして「金融資産」を形成する。これが王道の勝ちパターンに他ならない。


そして自身が望む“善き社会”を実現させていく。


何故、勉強するか。「自身が金を稼ぐ為(α)、自身が社会を善くする為(β)」に他ならない。子どもも大人も同じである。時間は皆、有限であって最高級。自身の金(労働資本・時間)を決して無駄使いしない方が良い。今日が何時でも最も若い。それは労働資本が毎日最大である可能性を示唆する。成果はPL・BSに載る。その労働資本をどこに投下しようか。

(了)


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