【社会ニュース】 自由報道協会(代表理事:苫米地英人、大貫康雄)は、平成二十九年二月二十三日に東京・渋谷にて『誰が「都政」を殺したか?/SBクリエイティブ』出版記念講演会を開いた。講師は著者でミドル メディア「NO BORDER」の代取・上杉隆(戊辰)。本書は先の「都知事選二〇一六」において、得票第一位の小池百合子(壬辰)都知事と第四位の上杉が特別対談を行っている点で話題に上る。
上杉は「米統領選二〇一六」から当時のドナルド・トランプ(丙戌)現統領を取材していた。日本のメディアとしては唯一、トランプタワでの取材を許されたのが「NO BORDER」だ。報道現在ではトランプ政権に認められ、ホワイト・ハウス(米統領官邸)の会見室に「NO BORDER」の席があると述べた。然も最前列である。
<米国ではネットが最前列>
この点に上杉は講演会で触れた。トランプ政権前は最前列が米国の伝統メディアで次がABC等の三大ネットワークであった。これがトランプ政権に変わり、ネットメディアが最前列の布陣となっている点を強調。「NO BORDER」の席の後ろには中国「ウェイボ」が居るという。二十四日にJB PRESSは記事「前代未聞の大統領、ここまでメディアと衝突するとは(画像引用)」で大メディアとの確執が深まっている事を報じた。
この現象を三十年前にCNNが新参者であった当時、新聞社に追いやられた事と重ね、日本でも直にメディア主権の交代が起こる事を示唆した。CNNは会見で質問も米統領に当てて貰えず、重要な会見にも入れないという。因みに都知事の記者会見がネットメディアでも入れる様になったのは、上杉と石原慎太郎(壬申)の働き掛けによる。
安く立候補
日本国内の選挙の自由性も主張した。億単位で掛かる立候補を先の「都知事選」で一千万円台に抑えた。地方選では百万単位迄、落とせるという。「手っ取り早いのが、誰でも選挙に出れる様になる事。」と、立候補の容易性と興味関心の高さが正の相関である旨を暗に示した。
本書の小池都知事との対談話しは、都知事から持ちかけられたという。元々は本書の推薦文を上杉が書いて貰う予定であったが、対談を持ちかけられ百頁も予定より増した。当時は共著の予定であった。印税の話しになり、上杉は折半で提案。だが小池都知事は「要らない。あげる。寄附する。」と返答。その代わり、「これからも宜しくね。」と、高い代償になると上杉は踏み「四年間、小池さんの奴隷として働かなきゃいけない。」とジョークを放った。
総理を狙う話しは「細かい。」と
小池都知事の後任指名を狙っていた上杉は、歴代の都知事が略、六十代である点を意識し、自身が六十代になるのは、現小池都政の四期後と算段。上杉は四期後の後任指名を都知事に申し出でをした。「そんなやんないわよ。」と返って来たので、三期後で再度依頼。「そんなやんないわよ。」と繰り返した様で、二期後でも「そんなやんないわよ。」と、一期のみの言質を取った模様。
上杉の私見として、どこかの総選挙で国政に戻り総裁ないし連立トップを狙うのではないか、と予想。その点を都知事に問い質し、「そういう細かい話は良いのよ。」との返答に上杉は驚いた。また永田町で小池百合子という政治家が嫌われている理由を伝えた。それは「あの人、根回しをしない。根回しをこんだけしない人は珍しい。」と上杉は話し、根回し命みたいな男性国会議員が忌み嫌っている事を伝えた。
ところで、上杉は自身の番組で厳しい質問や失礼な質問を最初に政治家にぶつけ、対処方法を観察する。小池に対しても以前に行い、「女性の武器、使ってるんですか。」と切り込んだ。怒って帰るとも予想もしていたが、小池は「どれもタイプじゃないわよ。」と。続けて「ワタシ強い男が好き。命を懸けて決断する男。カダフィー大佐、アラファト議長とか好き。」と述べ、「散々、裏で(女の武器を使っていると)言われている。誰一人、直接聞いてこなかった。だから有難う。」と答えたとする。
上杉と小池は互いの電話番号を知り、対談もホテルの客室で行う程(両者に秘書同行)。上杉は「政治では良い関係です。男女での良い関係はありません。」と断言した。
講演会終了後、本書にサインをしながら各自の質疑応答に応えた。
『誰が「都政」を殺したか?』出版記念講演会/自由報道協会』
撮影記事:金剛正臣
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