安倍総裁が改憲発議を明言、『真・日本』へ|自由民主党大会二〇一七

【政治ニュース】 自由民主党(総裁:安倍晋三)は、東京・高輪にて第八十四回『自由民主党大会』を開催した。党則を改正し、総裁の任期が二期から三期まで引き延ばされ、同日より実施となった。友党の公明党・山口那津男(壬辰)代表と経団連・榊原定征(癸未)会長が登壇。またゲストスピーチとして、卓球選手・福原愛(戊辰)等が登壇し政治への要望等を述べた。


安倍総裁(甲午)は演説で、「参院選二〇一六」において同党が単独過半数を二十七年振りに奪回した点に触れて「一度、失った政治に対する信頼を取り戻す為には、四半世紀以上も年月が必要であった。」と自戒の念を込め、緊張感と謙虚さの重要性を説いた。




<先ずは働く場所を>

 アベノミクスにより名目GDPが九.五㌫も成長し、「昨年、失われた(国民総所得)五十兆円を取り戻す事ができました。どうか、マスコミの皆様にも大きく報道して頂きたいと思う次第で御座います。」と成果を強調。「国民が政治に求めているのは、先ずは働く場所を創る事。」と雇用及び賃金の増加を訴え、GDP六百兆円の大きな目標に向けて邁進する旨を述べた。


ドナルド・トランプ(丙戌)米統領と先月に行ったゴルフ会談の話しでは、安倍総裁の岳父である岸信介(丁卯)元・日総理とドワイト・アイゼンハワー(庚寅)元・米統領とのゴルフの話しを重ねて、多くの冗談を交え会場を和ませながら日米同盟の堅さを伝えた。



発議に関しては初の明言

 そして本年が日本国憲法の施行から七十年の話しに移り、安倍総裁はより気持ちを込めた。「七十年前の日本は貧困と廃墟の中で苦しんでいた。然し、先人達は決して諦めなかった。世界第三位の経済大国、自由で民主的な日本を今を生きる私達の為に創り上げてくれました。今を生きる私達もまた、様々な課題に正面から向き合い、子や孫、未来の世代の為に、その責任を果たしていかなければなりません。この節目の年に当たって、未来を見据え、次の七十年を見据えて新たな国造りに取り掛かなければなりません。」と、改憲発議に向けた具体的な議論を推し進める事を明言。そのリードを同党の歴史的使命とした。

同党は自主憲法制定を目的の一つとして昭和三十年に結党した。



締め括りに「女性も男性もお年寄りも若者も障害のある方も難病に苦しむ人も失敗に悩む人も、誰にでもチャンスが有り、誰にでも未来が在る。そして、どんなに貧しい家庭に育っても進学できる、夢に向って進んで行く事ができる、そういう日本を共に創っていこうではありませんか。」と党員らを鼓舞した。


改憲発議には立法府(参院・衆院)の総議員の三分の二以上の賛成が必要。報道現在、自公連立政権は立法府で三分の二を超えている。発議の二ヵ月から三ヵ月後にある『国民投票』で賛成が過半数となれば、改憲となる。自民党は「日本国憲法改正草案」を二十四年に発表している。


『自由民主党大会』

撮影記事:金剛正臣

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