キリンが『プラズマ乳酸菌』を増産へ、求められる免疫活性化

【ビジネス報道】 キリンHD<2503.T1>は、令和三年九月九日にオンラインにて『KIRINプラズマ乳酸菌関連発表会』を開催した。


同社が発見した世界初※の独自素材「プラズマ乳酸菌」を通じ、免疫ケアを啓発する「KIRINのプラズマ乳酸菌で免疫ケア」の活動を今月より強化。アンバサダにはタモリ(乙酉)が就任。新CMも同日より全国で放映開始した。


※ヒトで「プラズマ サイトイド樹状細胞(pDC)」に働きかける事が、世界で初めて論文報告された乳酸菌


 第一部では、磯崎功典(癸巳)代取が「プラズマ乳酸菌戦略・新商品発表会」に登壇。キリンGが今後更に注力していくヘルス サイエンス事業の狙いやプラズマ乳酸菌事業の取組み内容・戦略等を発表した。加えて、今月以降で順次発売していく新商品や免疫ケア活動も紹介した。


この分野全体で同社は、同九年までに二千億円規模に発展させたい。


プラズマ乳酸菌配合の免疫機能の機能性表示食品を外部パートナ企業とコラボ。総アイテム数は計二十二商品に拡大(報道現在)。プラズマ乳酸菌入り商品は、本年一月から八月の「累計販売金額」が前年比で六割増。本年の売上目標を百十億円から百三十五億円に上方修正した。



<免疫の司令塔へ唯一、働きかける>

 磯崎代取は「免疫事業領域は一つの重点領域でもありまして、中でもプラズマ乳酸菌は戦略素材として位置付けております。」と述べた。キリンGは三十五年以上も免疫研究を続け、同社は国の感染症対策の研究会にも参画している。


プラズマ乳酸菌の需要増加(海外展開や外部導出商品の拡大等)に対応する為に、乳酸菌原料を製造する埼玉・狭山の拠点を九億円掛けて増設する。増設設備の稼働は同五年を予定。プラズマ乳酸菌「菌体」の年間生産能力は、現行の二倍となる約二十八㌧へ拡大する。海外はベトナムで商品販売。欧米ではB2Bチャネルで菌体自体を既に販売している。


プラズマ乳酸菌は「免疫の司令塔」であるpDCを活性化。活性化された司令塔の指示・命令により、免疫細胞全体が活性化され、外敵に対する防御システムが機能する。摂取期間中はpDCの活性が高く維持。摂取を中断すると、緩やかに低下する事が報告されている。


第二部では、タモリの普段の健康法に迫る「免疫ケアとプラズマ乳酸菌」をテーマにしたトークセッションを行った。


画像:キリンホールディングス㈱

0コメント

  • 1000 / 1000