体内年齢が美容で最も重要な項目、“若返り”に必要なこと

【美容コラム】 個人だけでなく企業にも広がり始めている体組成の分析。美容においても体組成計で体重や体脂肪率だけでなく、内臓脂肪、筋肉量、推定骨量等を計測できる。中でも美容で最も重要な測定項目が「体内年齢(体年齢)」である。「体内年齢」を下げることでアンチエイジングを加速させる。たんぱく質などの食事制限はもっての他で、老いる。


「体内年齢」とは何か。基礎代謝の年齢傾向と各メーカ毎の体組成の年齢傾向だ。筋力量が多く、基礎代謝が高いと若くなる。つまり筋トレによる筋力増加が科学的に確実なアンチエイジングだ。各メーカ毎の体組成の年齢傾向は大手三社があるが、どれが絶対とは言い難い。微電流を体に流して計測していることは間違いない。現代人は暦上の年齢よりも、「体内年齢」が上の傾向がある。



<「体内年齢」こそが実年齢>

 皮膚のターンオーバー等の新陳代謝は部位にもよるが、二十歳前後で胃腸は五日ほど、筋肉などは六十日ほど、正常であれば九十日で全身が変わる。当然、各性器も含まれる。三十代や四十代になれば新陳代謝のスピードが落ちて、日数が多くなってしまう。新陳代謝は細胞分裂なので、回数の限界がある。だから“老い”というのは、理科的に細胞分裂の質が低下し、新陳代謝が衰えていくことを差す。「体内年齢」が若ければ、身体も肌も性器も若くなる。「体内年齢」こそが実年齢なのだ。新陳代謝の質を低下させないことが非常に重要である。


「体内年齢」が四十代なのに、若者向けの化粧品を使ったら、どうなるだろうか。合わないので、より老いる。四十代には四十代に合った化粧品が必要なのだ。例え、生まれて二十年しか経っていなくても、事実は「体内年齢」なのだ。見た目と体内年齢に関する研究も既にある。「体内年齢」を実質的に下げる方法は、筋トレによる筋肉増強。次に新陳代謝の質を維持する運動(有酸素運動)が、必要。週二のジョギング程度でも大丈夫。だが、筋トレを先にしなければ老化を止めることが難しい。絶対に先に筋トレで、次にジョグなのである。これで張りを造れる。



潤いなどを担当する内臓年齢もチェック

 次に胃腸をはじめとする内臓の年齢にも気を遣う。「見た目の若々しさは、内臓の若々しさを反映したものといえるでしょう。」と、銀座アンチエイジングラボラトリーの森田祐二 所長は言った。内臓を老化させるものは、糖化のコゲと酸化のサビ。糖分と脂肪を圧倒的に控えて、野菜(食物繊維)から最初に食べる。猫背で呼吸が浅いのも内臓を老けさせる。ヨガなどの深い呼吸を意識し、水の量を常に多くする。


これで若さを獲得する方法は揃った。最後は科学的な仕組み。新陳代謝の仕組みを「東京工大」の大隅良典 教授が「オートファジー(自食・浄化作用)」で解明し、ノーベル賞を昨年に獲った。新陳代謝の主役はミトコンドリア。このミトコンドリアの「オートファジー」で美を保ったり、若返ったりする。特にミトコンドリアの中で、アンチエイジングに貢献する若さ細胞なるものが仮定されているが、今は判明していない。




<“老い”とはミトコンドリアの生産性低下のこと>

 判明していることとして、“老い”とはミトコンドリアの活動が弱まっていく点だ。新陳代謝前が百なのに、代謝後で九十となっていれば、マイナス十の“老い”だ。「体内年齢」を維持する場合と、若返らせる場合ではミトコンドリアに期待する活躍は異なる。“老い”は代謝の前後で数字が下がる。理由は内臓のサビとコゲ、そして怠惰な性格だ。楽しようとすると、まず確実に老いる。


筋トレも運動も楽とは、ほど遠い。姿勢を良く保つことも大変だ。これが鍵だ。代謝の前後で数字を維持したい場合、現状維持ではなく、年齢積み重ねの“老い”に抗う筋トレと運動を微増させる。“若返り”、アンチエイジングをしたいなら、代謝の前後でミトコンドリアの数字を上げる。筋力増加と運動に、スピードを掛け合わせる。人がスピードを出すと、電気信号が脳内・体内に走る。この電気エネルギが、ミトコンドリアの若返りに必要とされる。



マイナス十歳を可能にする方法

 「体内年齢」が実際より上な人は、その年齢の意思決定・選択をしてきた。原因があるから結果がある。若返りには、意思決定・選択を若者使用にする。例えば「素直」「素直で無い(卑屈)」、「元気・覇気がある」「元気・覇気がない(暗い)」。どちらが老いやすいは、判断できるだろう。 “若返り”はいつでも可能なのだ。但し、限界はある。これまでの筋トレ・運動・コゲ取り・サビ取りで、暦上の年齢から五、六歳の若返りが平均限度だろう。三十歳なら二十四歳ぐらいまでだ。


取り組むのに早いに越したことがない。遅ければ遅い程、“若返り”の限度がみえる。だが、これを超えて十歳以上も“若返り”に成功できる手法がある。それは“若返り”のための高品質の性行為だ。特に女性はホルモンバランスの絶対的な安定が確保された時に、“若返り”速度と限界が変化する。その結果、三十歳の人は二十歳、下手すれば十代にまで「体内年齢」「内臓年齢」を若返らせることができる。人生にやり直しが可能となるのだ。その高品質な手法は、また別の機会に。


記事:金剛正臣

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