共産・志位委員長が総理を「憲法違反では。」と、福手裕子は福祉に力点

【政治報道】 平成二十九年六月二日に東京・文京区役所前にて、『都議選』に立候補予定の共産・福手裕子(丁巳)が街頭演説を行った。同区の定数は二。三名で争う見込み。新人・福手は三期の現職・小竹ひろ子(辛巳)の後任となる。応援には志位和夫(甲午)委員長が駆け付けた。


同区の区議である福手は、八年間の病院勤務の経歴を持ち、「命や暮らしが最優先の都政に変えていきます。」と福祉に力を入れる。福手は病院勤務で、命や健康を脅かしている実態を目の当たりにしてきた。演説では訪問看護の実体験に基づく死亡例を話した。今の政治では生存権と個人の尊厳が守られないと主張。政界に入った理由を福祉の切捨て政治を変える為、とした。福手は待機児童ゼロを掲げ、茗荷谷駅の横にある都バス大塚車庫跡地を認可保育園、特養ホーム、若者・高齢者向け公営住宅等に活用を求めて署名を集めている。




<自公はゼネコン病>

 志位委員長は大学生時代の下宿先が向丘で文京区民だった。「本当の対決は自民公明対日本共産党。」と始めた。争点は三つ。一つは、共謀罪と九条改憲を挙げて、歯止めがきかない政治を許すか。「安倍晋三さんはね、二十四時間、内閣総理大臣なんです。内閣総理大臣が九条を変える事を期限まで決めて宣言するというのは、憲法を擁護し遵守する、全ての公務員に義務付けている憲法九十九条に反する憲法違反の発言では。」と、安倍晋三総理のビデオメッセージ(五月三日)に対し違憲性を話した。また総理の行為は「日本という国の私物化だ。」と憲法の私物化に警鐘を鳴らした。


二つは豊洲問題。東京共産は豊洲移転を中止し、築地の再整備を求めている。志位委員長は今回の公約を説明した。都Fの公約に対し豊洲問題を記していない点に言及。「政党である限り、都議選に名乗りを上げる以上は最大の問題について、どっちかはっきりさせるのは当たり前の責任では。」と責任感の無さを突き、「都民ファーストへの一票は行方不明の一票。」と白紙委任を否定した。


三つは都民の暮らしと福祉。これらが悪くなった原因を自公の「巨大開発病、ゼネコン病、極まっています。」と揶揄し、開発に予算が獲られている点を指摘した。この分野に関して、小池百合子(壬辰)都知事の姿勢は評価した。


撮影記事:金剛正臣

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