三年振りの国政復活なるか、忍耐の立憲・海江田万里と枝野幸男がボトムアップで国政を変えると|衆院選2017

【政治報道】 平成二十九年十月十日は『第四十八回 衆議院総選挙』の公示日。東京一区から出馬した立憲民主党の海江田万里(己丑)元・経産大臣が東京・麻布十番にて街頭演説を行った。応援には同党の枝野幸男(甲辰)代表が宮城での第一声後に即帰京し応援に駆けつけた。


冒頭、海江田候補は今回の解散総選挙を行った安倍晋三(甲午)総理に対し、「策を練りに練ったタイミングだと思いますが、策士、策に溺れる。私達が安倍さんを倒す絶好のタイミングです。」と、自身らの気勢につき自信を示した。



<全うな政治家を選んで下さい>

 年金や軍事では「ミサイルが来たら、撃ち落とせなきゃいけない。しかし飛んで来ない様に努力しなきゃいけない。」と展開。また「政府が理想に向かってリーダーシップを取っているんだという姿勢で臨んでいたら、誇らしい。」と現在の政治姿勢は日本人として誇れない点を指摘し、「日本を世界に誇れる様にしたい。」とグローバル視点での日本の立ち位置を主張した。


現在の強制的な社会でなく、世界に開いていく構え。「お互い切磋琢磨して、日本を世界に誇れる国にしていかなければならない。」と重ねた。


総選挙について「皆さん、全うな政治家を選んで下さいよ。全うで地に足のついた正直な、ひたむきな政治家を選んで下さいよ。」と語気を強め、国会議員の代弁者としての重みを伝えた。そして「まだまだ道半ばではありますが、ひたむきさ、誠実さ、真面目さ、皆さんを裏切らない政治家になりたいと思います。」と人間性をプレゼン。当選後のハードルを自身で上げ、本気度合いを見せた。



上からか、下からか

 一方、立党から一週間の枝野代表からは、過去に民進党(代表:前原誠司)へ支援した国民に対して全身から「申し訳ない」という雰囲気が伝わってきた。今回、立憲で主張している内容を「民進党として訴えたかった。」と悔しさを滲ませた。海江田候補に対しては、政権交代後に最初に代表を務めて耐え忍びながら党を支えた点を挙げ、海江田候補の辛抱強さや誠実さを聴衆にアピールした。


「本当の民主主義をやりましょうよ。当たり前の全うな政治を取り戻しましょうよ。」と、安倍政権下での民主主義の在り方がおかしいと主張。最後に「右とか左とかの時代では無い。上からの民主主義か草の根からの民主主義か。上からの経済政策か、暮らしの足元からの経済政策か。上からか、下からか。私たちは暮らしの足元に光を当てて、新しい民主主義と経済政策をやっていきます。右でも左でもなく前に進みます。」と、立憲の目指す未来へのビジョンを強く訴えかけたた。


演説後に一部で枝野コールも聞こえた。 聴衆とのコミュニケーションが丁寧な立憲。支援者が進んで両名に握手を求める一面もあった。他党がやらない対話型の演説が求められるだろう。併せて、ボトムアップ戦略で国政を変えていく同党には、経済大国第三位の国民が納得する結果を出すスピードが求められる。



以下は海江田候補の提案する政策。

  1. 専守防衛で日本の平和を守る
  2. 憲法違反の安保法制を廃止
  3. 核兵器廃絶条約を支持し、核の無い世界を創る
  4. アベノミクスによる格差の是正
  5. 持続可能な年金制度を作る
  6. 「共生社会基本法」を制定し、差別のない社会を創る
  7. 中小企業を元気にするため社会保険料の企業負担を軽減
  8. 2019年10月の消費税増税は凍結
  9. 東日本大震災・原発事故の復旧・復興に力を注ぐ
  10. 再生可能エネルギー政策を確立し、原発ゼロを実現

写真:(上から)演説後に支援者から花束を贈呈される海江田万里候補と枝野幸男立憲民主党代表、まだ握手をしてない支援者を探す海江田候補、ビール瓶ケースに乗り訴えかける枝野代表

撮影記事:岡本早百合

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