百合子都知事、人への投資を加速

【社会報道】 平成三十年一月五日に本年最初の都知事定例会見が行われた。会見では、年頭所感や「江戸」が「東京」になって百五十年の節目を記念し、事業「Old meets New東京百五十年」を発表。東京開府百五十年。東京の魅力を内外にPRすべくイベントを行う。


 百合子(壬辰)都知事は記者から年頭所感や抱負を問われた。豊洲市場移転・五輪パラの準備については昨年中に「見直しから新しいトラックに乗せる、という形で進めております。」と前置きし、確実に行う旨を示した。また四日から始まった予算の都知事査定では「待機児童対策、これに加えて高齢化という、二〇二五年から更に加速度的に進んでいく。この社会の大激動に備えまして、そういった予算編成を行っていく。」と、現役世代以外への予算の注力が伺えた。


人に的を当てた施策を基盤として「この東京において、それを実感して頂ける経済、景気にしていくという事だと考えておりますので、集中してそういった点、“人”に的を当てた施策をしっかり進めていきたいと思っております。」と述べた。



都知事のメインは児童と高齢者に

 本年の公約を改めて問われたところ、待機児童対策や障がい者・高齢者に対する駅等でのバリアフリー化を挙げた。特に高齢者への医療について実行していく。「予算の配分でいうならば、医療費であるとか、病院の施設をしっかりするといったところが数字の規模は大きいのですけれども、実はそういった一人一人の生きていく上での社会での存在を確保するという、そういう心理的な部分等も、実は予算を凌ぐ効果があるのではないだろうかと思っております。」と、社会保障の改善が現予算以上の投資と考えている。


最後に「今年改めて“人”に焦点を当てた都政をしっかり進めていきたい、この様に考えております。」と締め括った。尚、若者や現役世代に対しての施策は会見では発表されなかった。今回の都税の大半は児童とシニアに向け分配。現役世代は自力で踏ん張るか、一致団結し訴えるかの二択となるのではないだろうか。


記事:岡本早百合×撮影:金剛正臣

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