民進が中道新党へ、神津連合会長と田原総一郎が熱弁

【政治報道】 民進党(代表:大塚耕平)は、平成三十年二月四日に東京・永田町にて『二〇一八年度定期大会』を開催した。先月のNHK「内閣支持率」によれば、民進は一.三㌫まで落ちた。自民党(総裁:安倍晋三)の三十八.一㌫に遠く及ばないどころか、立憲民主党(代表:枝野幸男)の九.二㌫、共産党(委員長:志位和夫)の三.六㌫、公明党(代表:山口那津男)の二.四㌫にも劣る。


この状況下で大塚代表(己亥)は挨拶で「私達は主権者である国民の皆様に、政権選択選挙の機会を提供しなくてはなりません。」と国民が主権者である点を強調。先の衆院選で比例区における立憲と希望の合計得票数を挙げ、自民より二百二十一万票も上回った為、三党での政権交代を「当然の事と考えます。」と訴えた。民進は多くの中間層から支持される中道的な「新しい党」への移行を目指す。


来賓の連合・神津里季生(丙申)は序盤から飛ばし気味だった。「連合からみて、政権与党より(民進が)立派な理念・政策であるのに。」と党勢凋落を嘆き、三党分裂についても「痛恨の極みであります。」と連合の方が自戒の念が強く感じた。だが「代表は正に中道だ。」と心機一転を図る民進には好意的で、大塚代表に同じく総選挙での比例得票数を挙げて「是非、野党の全体最適を推進して頂きたいと思います。」と言葉に重みを与えた。


同じく来賓のジャーナリスト・田原総一郎(甲戌)も熱弁を奮った。何故に自民が勝つのか。その解は的を射ていた。「仲間内の批判が問題。」と蓮舫(丁未)元・代表時代の例を挙げて、民進の悪しき習性を指摘。「敵は自民党なんですね。」と二回重ねて、民進の議員に訴え掛けた。そして「国民は安倍自民に、小泉進次郎に飽きている。」と現況を分析し、「チャンスだと思います。」と鼓舞した。


大会終了後の記者会見で大塚代表は、政党の名前を変更する可能性を含んでいる事を示唆。立憲と希望を繋ぐ役割は民進との自信を示し、それぞれを船に例えて“三艘並走”で来年の統一地方選挙及び参院選に臨みたい。尚、会見では右寄りの読売・産経系が積極的に質問をし、本来は民進を応援すべき、朝日・毎日系からは一つも転換点となる民進代表への質問が無かった。


撮影記事:金剛正臣

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