二十代のビジネス構築に必要な前知識


【ビジネス考察】 先が見えないビジネス環境において、ビジネスモデル自体を固めるコトが危ういと警鐘を鳴らす上場企業の取締役もいる。大手重電三社の一角である東芝(6502.T1)の来年は巨額訴訟と株価の闘いになる。既にこの一年で、株価は半値まで落ちた。FPhimeには二十代のユーザが多いので、二十代のビジネス環境について考察する。SWOT分析にある通り、環境(機会と脅威)を知る。


記事「2030年に有望な職業とは?/JBpress」では、今から十五年後のビジネス環境の一部を推察している。現在二十四歳であれば、三十九歳とビジネス界で現場の重要なポジションを占める。その時には七割近い職業が、世にあると云う。


 | 将来有望な職業として仮想通貨バンカー、クラウドファンディング・スペシャリスト、人工知能クリエイターの3つをあげている。これらはどのような職業なのか考察してみた


特に記事の後半で記されている、コンサルタントの時代。具体的に十種のコンサルタントが例示されている。端的に言えば、“思考(Think)”による打開策(Solution)を主とする職種だ。“思考力”を職務とするには、“記憶力”を高める必要がある。現代人は“記憶力”がグーグル先生により低下している。ならば、チャンス(機会)だ。



<その仕事は代替が可能か?>

 次に記事「10~20年後、日本の労働人口の49%が人工知能やロボットで代替可能--NRI調べ/CNET Japan」では、ヒトでなくとも良い職業の割合が示されている。代替性がポイントだ。定型的な職務は代替が可能で、非定型的(変則的)な職務は人工知能等での代替が厳しい。


 | 芸術、歴史学・考古学、哲学・神学など抽象的な概念を整理・創出するための知識が要求される職業、他者との協調や他者の理解、説得、ネゴシエーション、サービス志向性が求められる職業は、人工知能などでの代替が難しい


フィンテック革命が日経を始め、叫ばれている。フィンテックとは、Finance Technologyの略で金融業がIT化し、銀行業等に縛られないジャンルだ。法や資産運用のアドバイザを気にせずに経営できる。このジャンルで日本は、英米に対し大きく後れをとっている。ブルーカラだけでなく、ホワイトカラも近い未来に代替される。事実、企業設立の行政書士や一般的な法文書の作成に司法書士・弁護士は要らない。ウェブで完結する。脅威でもあり機会でもある。



<野心を抱けば勝率が上がる二十代>

 最後に記事『世界一「チャレンジしない」日本の20代/Newsweek(上図画像引用)』では、国内において二十代にはライバルが少ない事実を指し示している。ビジネスでは気持ちが大きく左右する。スポーツでもそうであろう。ギリギリの場面において、気持ちは最終兵器だ。安定志向の反対を冒険志向(Risk Taker)という。何事にも成功には挑戦が必要だ。しかし、イマの二十代はRisk Takerが少ない。闘いという市場にエントリしてこないのだ。必然的に挑戦した者の勝率は上がるコトは分かるだろう。


FPhimeは、YouTubeの初期から挑戦を行ってきた。Facebookも、他者が乗り出す遥か前から挑戦してきた。ライバルは少々いたが、結果として先行者利益を得、現在の地位を築いた。Twitterに関しては、乗り遅れたタメに数字が芳しくない。矢張り、地道な積み重ねがその人、その企業のブランドを育んでいく。先が見えない時代なのではなく、先が変化する時代なのだ。しかし、その変化は今回引用した記事の様に、探せば未来がかすかに見える。イマの二十代は恵まれている。何故ならば、そもそもビジネス環境の中の同僚に、敵が信じられないぐらいに少ないのだから。

(了)

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