小泉進次郎、自身のニュース性に悩む

【政治報道】 二十五日に行われた自民党(総裁:安倍晋三)の『党大会』において、小泉進次郎(辛酉)筆頭副幹事長は記者団のぶら下がり取材に応じた。


「素晴らしかった。党大会らしくない演出もあって。」と谷村新司(戊子)が党大会の終盤に歌った「昴」に感激し、最初の感想を伝えた。森友問題の公文書改竄に対して「これは自民党、与党や野党、全く関係無い事だと思います。行政府が嘘をついた訳ですから。」と立法府である国会が一丸となる必要性を説き、安倍総理(甲午)が党大会で話した徹底究明への言葉からの具体的な応対を小泉副幹事長は注視する。


「ポスト平成の政治の形は何なんだ。そういった問題に繋がっていく様な。」と平成の歴史に残る大きな事件との認識を示した。


民主主義にも触れた。米中ロ北の指導者の名を挙げ、「そういった国々が日本の民主国家の論理をぶっ飛ばしてきますよ。それらの国々は、そんな機密費どころじゃなくて、どれだけ裏でやっているか。それが国際社会の現実ですよ。」と外交の本質を話し、国内記者達が注視するべき点を暗に示した。「世界で担うべき日本の役割は、どれだけ苦しくても、民主主義の国として歯を食いしばって立っている事。」と、次世代を牽引する者として民主主義の根幹を揺るがす公文書改竄を重く受け止める。


これは国家主義と民主主義の対立の話しであり、小泉副幹事長は勉強している。現在、民主主義は危機にある。それは中国の台頭をはじめとする統制型経済の方にアジア諸国が魅力を感じ始めているからだ。それについて触れている。



<リグレッションを警戒>

 「私の父が総理の時は、むしろ党内をどう抑えようかって考えていた官邸ですよ。異論があって当たり前だし、その異論を物事を前に進む力に変えていく事。多様な声があった方が良いですよ。でないと組織が活性化しないし。」と過去の自民党を思い返した。「常に耳を傾けなければならないのは、聴くのがグサっとくる様な、そういった声を率直に言ってくれる方を大事にしなければいけない。」と政治家の幼稚化を警戒。


特に幹事長会議における地方議員の厚生年金復活に対して愕然した旨を伝えた。地方議会の議員のなり手の問題だ。小泉副幹事長は反対の立場。年金ではなく「議会の改革をして、立候補し易い、そういった形を整えていけば良い。」と述べた。「何れにしても党の中から一杯変える事がある。」と諸問題を直視する。


また自身のニュース性に対して「本当に当たり前の事を言っているから、報じないで下さい。」と話し、森友問題等への発言がニュースになる事を「最近、私の悩みなんですよね。」と漏らした。自民党内にも当たり前の事を言っている議員がいる旨を記者団に伝え、取材を勧めた。そして政治家としての肝要だろうか、「もうオフレコなんて無いと思わなきゃ。そうしないと、この世界では生きていけない。」と笑った。


二十六年設置の内閣人事局の存在は肯定した。改憲に関して「信頼なくして改憲は無しですよ。」と述べ、自民党だけでなく野党の声を「丸呑みする位。」聴くべきとした。小泉副幹事長は質問が略、出尽くすまで足を止めて記者団達に語った。その時間は五十分近くに及んだ。九月の総裁選については熟考する。


撮影記事:金剛正臣

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