メルカリがセミナ開催、フリマアプリ時代の潮流が語られる

【ビジネス報道】 平成三十年四月十八日に東京・渋谷にて、メルカリ(代取:山田進太郎)はセミナ「消費変貌"売ることを前提にモノを買う" フリマアプリ時代の消費行動とは」を開催した。登壇者は同社の小泉文明(庚申)取締役、英米文学が専門の「慶應大」山本晶(甲戌)准教授、gumi-gumiの軍地彩弓(甲辰)CEOとウツワのハヤカワ五味(乙亥)代取の四名。


セミナは『「ショッピング=新品」はもう古い フリマアプリがもたらしたあらたな"価値"とは』と『「新品離れ」「ワンショット消費」・・ 変わりゆく若者のトレンド アパレル業界の対抗策は?』の二部構成。


一部ではC2Cフリマアプリは売り買いだけでなく、コミュニケーション・自己表現の場へと昇華し、メルカリ内で商品が循環する“シェア倉庫化”が進み、自動車や不動産以外のモノの二次流通が当たり前の時代になり、修理店の利用者が増加しているとした。二部では若者の新品離れが起こっており、中古の選択肢の広がりによって価値が多様化し、一回使ってメルカリで売る「ワンショット消費」で企業が再販価値を問われ、フリマアプリ時代のアパレルブランド商品開発に触れ、新にモノの価値が問う時代になったとした。


昌准教授は消費スタイルの変化に関して「フリマアプリの影響により、モノを永続的に“所有”する事から“利用”するという価値観の変化が起きている。この様な循環型の消費者行動の変化は、一人の消費者の所有と消費を前提としてきた企業のマーケティング戦略にも影響を及ぼす可能性がある。」と述べた。


彩弓CEOは「ファッション誌等のメディアは、以前は新しいという事を伝えるものでしたが、今後は何故この商品が良いのか、どの様なストーリーがあるのか等、よりモノの価値を伝える存在に変わっていかなくてはならないです。」とメディアの存在意義を指摘した。


五味代取は若者の消費行動に関して「商品の丈夫さや周りの人が買いたいと思うか、が重要になってきていると思います。メルカリでは売却済みの商品も見られるので、どんな商品がどの位で売れるのかも見ているのだと思います。」と転用性に触れた。


同社は昌准教授の監修で、全国のフリマアプリ利用者五百名と非利用者五百名の計一千名を対象に「消費行動と意識の変化」に関する意識調査を実施していた。調査の結果、フリマアプリ利用者と非利用者の消費行動の違いやフリマアプリ出現による消費者の行動・意識・価値の変化が見えた、と纏めた。


画像提供:㈱メルカリ

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