スマホでニュースを読む時間が増!低品質の記事に気を付ける

【社会考察】 記者(ライター)が増えている。ネットメディアの興隆により、多彩な記者が日増しに増えている。これは未来に向って、何を意味するのだろうか。社会的背景としてスマホのニュースアプリの存在がある。総務省の「通信利用動向調査」では平成二十六年末時点のモバイル端末利用者数は、八千二百三十万人。同省の「平成二十六年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によれば、スマホの利用率は全体の六割で、モバイル機器からのインターネット平均利用時間は五十.五分(平日)となっている。本報告書の中で「2-3 テキスト系メディアの比較(経年全年代)」があり、全年代の中で最も平均利用時間が長いのは、「テキスト系サイト利用」と新聞・書籍等・電子書籍等を抑えた。


皆、よくニュースサイト等を見ている、読んでいる。記事「なぜWebライターの文章が下手か?そりゃ本当のプロがいないからだよ/Hagex」では下降している原稿執筆料の低下による記事品質の低下を憂いている。


 | 1文字2円で高ギャラ! Webライターにとってギャラが1文字0.1円も珍しくない世界。1文字いくらと言っても実感できないので、1文字0.5円で考えると、1万字書いてもたったの5000円。850円稼ごうと思ったら1750字も書かないとダメだ


低品質な記事が蔓延している。経済学ではこういった状況を「レモン市場」という。条件は、ユーザが財・サービスについて“未知”であるコト。ニュースの場合は、ニュース品質についてユーザが“未知”であるがタメに何を選んだら良いか分からず、ニュースアプリ等で紹介されている記事(不良品)が市場に多く出回ってしまう。



<金に走る媒体>

 当該記事では、記者への教育とサイト更新主義の問題を突く。そもそも良い記事とは何であろうか。これはユーザによって千差万別であろう。ただ、ニュースと呼ばれるモノは、おおよその定義がなされている。それは報道と情報である。


 | Webの世界は「更新をたくさんすればよい」という考えが、日記やブログといった素人から、商業サイトまで信じられている


報道は取材・作成・伝達が三セットだ。情報は何らかの知識を得られるものだ。前者においては、そもそも足を使って、取材を行ってない媒体や記事が非常に多い。ウェブの情報からのみでは、ニュースの品質は落ちる。後者はトリビア的なものまでニュースアプリに含まれており、アクセス数を稼ぐ材料となっている。


この結果、スマホで低品質の記事を眺めるコトにより、思考力が徐々に低下していくであろう。ヒトは知った気になると探究心や行動力が落ち易い。情報の海に溺れ、向上心も失せていく。そうならないタメには、ニュースを選ぶ基準が必要だ。最も分かり易い基準は「ユーザのターゲットが為されているか?」ではないだろうか。FPhimeは言わずもがな、高所得者・富裕層向けであり、まず漢字が多い。



<その記事は価値があるか>

 ユーザ自身が、人生に対し目標をもってスマホを利用していないと漂流する。優れたニュースはアプリの中にもまだある。ただその数は少ない。FPhimeは芸能においてグラドルの報道を行う。ビジネスや政治の記事は、集中力が途切れやすく、画面による連読に支障を来たす。そこでアドレナリン等を分泌させ脳の活性化や運動能力の向上をもって、難解な記事に対する学習効果を高めるスパイス的要素が媒体内に必要なのだ。三大欲求が乏しい者は、未来に亘る継続的な営業(ゴーイングコンサーン/経営学)を期待できないだろう。


ニュース品質の善し悪しは、とどの詰まり、ユーザ自身が決める。ニュースによって何を得たいのかを明瞭にさせていれば、寄り道も含め取捨選択を誤らないだろう。FPhimeは問題解決(ソリューション)を意識する。問題提起(プレゼンティション)は何らかの事象・事件から発生する。ビジネスとしてそれらの記事を利用し、読者が経済的に潤うコトを主眼とする。


イマ、媒体も記者も大いに悩んでいる。彼等は読者をどこに連れて行きたいのか、迷走しているのではないか。それは個々の記事内に現れる。未来は見える。一部でも見えている者が書く記事と迷走している者が書く記事では品質に差が生まれるコトはウケアイだろう。ユーザが未来に不安を覚えるコトも、希望を抱くコトもニュース記事が一部を担う。その人自身にとって、ニュースは何を意味するか。

(了)

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