国民・玉木雄一郎の中期戦略に全野党は耳を傾けるべき

【政治考察】 野党の唯一のKPIは支持率だ。現状の野党の国会論戦等では支持率が上がらない。


 平成三十年五月二十七日に香川・高松にて支持率が一㌫の国民民主党の玉木雄一郎(己酉)代表が、全うな発言を行った。ラーメン屋とうどん屋の話しを例に隣の味を言う前に自前の味に対して「自分達がより美味いうどんを出さなければ、より美味しいラーメンを出さなければ、客は来てくれません。」と述べた。そして三年後の参院選の間にある衆院選を意識して、「五年位のスパンで地道に力をつけて、政権を担えるもう一つの固まりを創りたい。」と訴えた。


前身の民主党と民進党は「次の内閣」として、政権交代後に予定する各大臣を設け、国民に訴えていた。残念ながら奏功したとは言えず、国民の期待は右肩下がりの支持率に反映された。昨年には政権交代の機会が訪れた。自由党の小沢一郎(壬午)代表が唱えていた構想「オリーブの木」を実現すべく、小池百合子(壬辰)都知事が新党「希望の党」を立ち上げ。だが当時の前原誠司(壬寅)代表の想いを袖に、百合子都知事は排除発言。


機運は大いに下がり、立憲民主党が起こり、野党が纏まるどころか散り散りになって、与党の圧勝。千載一遇の機会を左派は逃した。共産党も選挙協力したものの、議席を減らしてしまった。


与党には公明党がいる。創価学会婦人部の基とする票数は七百万票。馬鹿にできない数字だ。対抗する為には民主系野党に加えて共産党の協力が数字上、どうしても欠かせない。五月にできた新希望の党は五人のみ。社会民主党も四名で自由党が六名と小粒だ。支持率は〇に等しい。現状では、その程度の価値しかない。


国民民主党の玉木代表が言った通り、すぐには政権交代の機会は来ない。中期計画が重要だ。キーマンは後二人。野党では一番の支持率となる立憲民主党の枝野幸男(甲辰)代表と共産党の志位和夫(甲午)委員長だ。ただ先の衆院選を取材してきた限り、志位委員長は不破哲三(庚午)前・議長に押さえこまれている。共産旋風を起した気概が見られない。


志位委員長のワントップ体勢が実現できても、玉木代表と枝野代表との三者が美辞麗句を捨てて、政権奪還の一点突破ができるか。玉木代表は新元号三年ないし四年を目途にしている。良い加減左派は駄々をこねて支持率という結果を出せない子供ではなく、大人になった方が良い。強い野党在りきの強い与党と未来の首相候補も言っていた。


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