骨太の方針 二〇二三(原案)、財政は緊縮か拡大か?|第八回『経済財政諮問会議』

【財政・経済報道】 岸田総理(丁酉)は、令和五年六月七日に総理大臣官邸にて第八回『経済財政諮問会議』を開いた。『経済財政運営と改革の基本方針 二〇二三(骨太の方針、仮)』原案を議論した。中旬に閣議決定の見込み。


本会議は実質、日本最高会議。骨太の方針は、内閣が指し示す最重要な日本経営の方針書。


岸田内閣の場合、下位に「新しい資本主義実現会議」を設けており、前日に「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画 二〇二三」改訂版案を議論。骨太の方針の具体は、本デザイン計画となる。



<当面の経済財政運営>

 我が国の経済は、緩やかに回復。一方、世界的な物価高騰と各国の金融引締めによる「海外景気の下振れリスク」と「金融資本市場の変動」が我が国の経済に与える影響に十分注意する必要。


「持続的な成長」と「分配の好循環」の実現に向け、国内投資の拡大やR&Dの促進による生産性の向上と共に、賃上げ(価格転嫁を通じたマークアップ率の確保)を車の両輪として一体的に進める。


以下を以って当たる。

  1. 「物価高克服・経済再生実現の為の総合経済対策」
  2. 令和四年度『第二次補正予算』
  3. エネ・食料品等に関する追加策/物価・賃金・生活総合対策本部
  4. 令和五年度『当初予算』


併せて、「人への投資の抜本強化」「労働移動の円滑化」「価格転嫁対策の強化(労務費を含む)」等により、「構造的賃上げ」の実現に取組み、重点分野への官民連携投資を実行し、「潜在成長率」の引上げを図る。



令和六年度『当初予算』編成

 以下の四点を指し示した。岸田内閣は昨年の骨太の方針により、当初予算の限界を突破(一般会計;百七兆円/四年度→百十四兆円/五年度)。岸田内閣は、財政を緊縮ではなく、拡大する方針(報道府に一致)。


  1. 持続可能な成長の実現に向けた経済構造の強化を進め、日本経済を本格的な経済回復、そして新たな経済成長の軌道に乗せていく
  2. 令和六年度『予算』において、経済・財政一体改革を着実に推進。但し、重要な政策の選択肢を狭める事があってはならない
  3. 新資本主義の加速(賃上げ実現、投資拡大、少子化対策・子ども政策を含む)や防衛力の抜本的強化を始めとした、我が国を取り巻く環境変化への対応等の「重要政策課題」へ必要な予算措置を講じ、メリハリの効いた予算編成とする
  4. PDCAやEBPMの取組みを推進し、効果的・効率的な支出を徹底。「単年度主義の弊害是正」に取組み、事業の性質に応じた基金の活用・事業効果の可視化、経済・財政一体改革における重点課題への対応等、中長期の視点に立った持続可能な経済財政運営や社会保障制度の構築等を進める



会議の終わりに岸田総理は、「今こそ、新しい資本主義の実現に向けた取組みを、更に加速させていく時です。」と意気込んだ。B2G等の具体は、デザイン計画の方を参照されたい(下部)。若者・若手にとっては、こちらが分かり易いであろう。


記事:金剛正臣

写真:総理大臣官邸

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