ウェアラブルEXPO|指輪にICタグ・即ストレス チェック・導電ウェア

【ビジネス ニュース】 平成二十八年一月十三日から十五日まで東京・有明で『第二回 ウェアラブルEXPO/リード エグジビション ジャパン』が開催され、最終日の終了間際までビジネスマンで賑わいをみせた。同展示会は、ウェアラブル端末の活用と技術の総合展でB2B向け(一般来場は不可)である。出展社は第二回にも関わらず、二百社近くとなった。FPhimeでは内、六社に絞り二回に分けて報じる。



<指輪に内蔵できるICタグ>

 戸田工業(4100.T1)は、本店が広島の化学メーカー。同展の入り口正面にブースを構えた。前面に押し出した商材は、磁性アンテナを使用した「フェライトICタグ/NFCタグ」。「MBTシリーズ」製品は、世界最小クラスのサイズで金属にも取付け可。横幅が十㍉を切る「MBT-1003」と五㍉の「MBT-0503」を例示。両方が人差し指に乗ってしまう程の小ささだ。例えば、指輪にICタグを取り付けられる。他にもネックレスのチャームやキーホルダにもICタグが取り付けられる。サイトでは本製品のカタログがPDF化。使用イメージは、以下の通り。尚、株価は直近一年、下げ傾向だ。


  1. トレーサビリティ(プリント基板や組込製品)・ライフサイクル・構造品管理
  2. 識別管理(金属設備・工具・部品)
  3. 内臓して識別管理(小型容器・備品・治具)
  4. NFCモジュールのアンテナ



<企業のストレスチェック義務化を意識>

 電機大手シャープ(6753.T1)は、ブース内奥に生体センシング機器「インターナル エイジシステム」を展示した。大変に女性に盛況であった本器。指をかざすだけで体内の最終糖化産物(AGEs)を測定できる「AGEsセンサー(血管老化度センサー)」を搭載し、見た目の年齢と体内年齢の差を映像で表現するモノ。特徴は、自律神経のバランス・ストレス対応力・血管年齢を見える化する。


手順は、モニターの前に立ち、手元の血管老化度センサーに指を入れると診断が開始される。カメラで撮影した顔写真より年齢を取得。血管年齢に合わせ、顔写真が老けたり若返ったりする。企画・制作を受託したカヤック(代取:貝畑政徳・柳澤大輔・久場智喜)が本器の頁を公開している。企業の利用用途に、従業員のストレスチェックを挙げている。改正『労働安全衛生法』は本年六月迄に完全施行される。従業員に対するストレスチェックは義務化されたので、対象事業者向けに売上げを伸ばすかも知れない。尚、直近一年の株価は下げの傾向。



<スタイリッシュに着る生体情報の計測ウエア>

 創立者が渋沢栄一で繊維・化成・バイオ・医薬等に強い東洋紡(3101.T1)は、昨年に開発した生体情報計測ウエア向けの機能性素材「COCOMI(心美)™」をスタイリッシュにブース演出した。同製品は、導電材料を使ったフィルム状の機能性素材だ。“伸縮性に優れた導電材料”という点が、スポーツにおける装着を可能にした。そして「COCOMI(心美)™」は、同社独自の“感覚計測技術”を組み合わせている。特徴としては、厚さが約〇.三㍉で熱圧着(簡単に生地に装着)。


また人のココロとの連動が注目されるべき点だろう。同社の「心理・生理計測技術」は、機器により測定された人のココロ(心理・生理状態)を計測できる。応用例として、リラックス度合いの測定によるメンタルトレーニングや眠気の検出による居眠り運転の防止を挙げているものの、ビジネスマンや子どものココロの状態をある程度に把握するコトも可能である。特に教育市場に投入できれば、世界的な需要が期待できるだろう。尚、株価は直近半年が下げの傾向である。


第二回 ウェアラブルEXPO/リード エグジビション ジャパン㈱』

撮影・記事:金剛

© FPhime

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