ディープラーニングより軽量なReal Time AI『Deep Binary Tree』が経産大臣賞|大学初ベンチャー表彰二〇一八

【ビジネス報道】 平成三十年八月十日に科学技術振興機構(JST、理事長:濵口道成)と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO、理事長:石塚博昭)は『大学発ベンチャー表彰二〇一八』の受賞者を決定。表彰式は三十日に東京ビックサイトにて行われる。同日には「イノベーション・ジャパン二〇一八~大学見本市&ビジネスマッチング~」が開催されている。


経産大臣賞は、ベンチャがエイシングエイシングの出澤純一 代取、支援者が「岩手大」理工学部の金天海 准教授。文科大臣賞は、ベンチャがマテリアル・コンセプトの小池美穂 代取、支援大等が「東北大」未来科学技術共同研究センタの小池淳一 教授、支援者が産業革新機構ベンチャー・グロース投資グループの松藤洋介ヴァイスプレジデントとなった。


同表彰は二十六年度に開始した制度。大学等(国公私立大学、高等専門学校、国公立試験研究機関、国立研究開発法人、公益法人等の非営利法人)の成果を活用して起業したベンチャの内、今後の活躍が期待される優れた大学発ベンチャと大学発ベンチャの成長に寄与した大学や企業等を表彰するもの。


チップに組込めるAI

 経産大臣賞はのエイシングは、独自のAIアルゴリズム「Deep Binary Tree(DBT)」を開発。これを活用する事業を展開する「岩手大」発のベンチャだ。DBTは、ツリー構造というシンプルなモデルに基づき、学習を繰返し、予測精度の向上を実現するAIアルゴリズム。AI分野で注目されるディープ ラーニングと比べ、軽量なリアルタイムAIを提供できる可能性がある。入力種類数等では劣るものの、プログラム容量の小ささや学習速度の速さ、計算コストの低さ等において優位性を有すると考えられる。


この為、DBTはチップ等に組込む事で機械工業・精密機械工業分野のエッジデバイスへの適用が期待され、将来的には個々のデバイスをネットワーク化し、特定の分野において更に高精度且つ、高速な社会知を構成する事も可能と考える。今後、同社には第四革命を牽引し、世界の「ものづくり」を支える人工知能基盤企業としての活躍を経産省(大臣:成功弘成)は期待している。


画像引用:㈱エイシング公式HP

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