【社会報道】 平成三十年八月十五日に東京・九段下「日本武道館」にて天皇皇后両陛下御臨席の下、日本国政府は『全国戦没者追悼式』を挙行した。式典では先の大戦で犠牲となった約三百十万人に哀悼の意を込め、一分間の黙祷が捧げられた。
天皇陛下は三十一年四月三十日に譲位される為、平成最後の追悼式となった。安倍晋三(甲午)首相が式辞を述べた後、陛下は式典で以下のお言葉を述べられた。
『本日、「戦没者を追悼し平和を祈念する日」にあたり、全国戦没者追悼式に臨み、先の大戦において、かけがえのない命を失った数多くの人びととその遺族を思い、深い悲しみを新たにいたします。
終戦以来、既に七十三年。国民のたゆみない努力により、今日の我が国の平和と繁栄が築き上げられましたが、苦難に満ちた往時を偲ぶ時、感慨は今なお、尽きることがありません。
戦後の長きに渡る平和な歳月に思いをいたしつつ、ここに過去を顧み、深い反省とともに、今後、戦争の惨禍が再び繰り返されぬことを切に願い、全国民とともに、戦陣に散り、戦禍に倒れた人々に対し、心から追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります。』
お言葉を述べられた後、 大島理森(丙戌)衆議院議長、伊達忠一(己卯)参議院議長、大谷直人(壬辰)最高裁判所長官と遺族代表の鈴木喜美男(壬午)が追悼の辞を述べた。御退席の際に陛下は「全国戦没者之霊」に向かわれ深く礼を為された。両陛下が三十回務められた本式典。最後となった本年では例年に比べ、式典中一層慈しんでおられた様に見受けられた。
来年の追悼式は新元号元年にて。
撮影記事:岡本早百合
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