世界経済フォーラムは七年後に人と機械の仕事量が逆転と試算、〇.八億が失職

【経済報道】 平成三十年九月十七日に世界経済フォーラム(ダボス会議、会長:クラウス・シュワブ)は報告書『職業の未来二〇一八』を発表し、後七年で人と機械(ロボ・AI)の仕事量が逆転する予測を指し示した。報告書は世界生産の七割を担当する企業の人事担当者及び経営陣へのアンケート調査に基づくもの。


四年後には自動化によって一.三億の新たな仕事が創出される可能性もあるが、会計や顧客管理、工業、郵便、秘書業務等の〇.八億の職が失われるという。本年時点では機械の割合は三割。四年後に四割、七年後に五割を超える試算だ。労働者への再訓練と教育が必要で、特に創造性、独自性、クリティカル シンキング、説得力、柔軟性のある「人間的スキル」が重要になる点を指摘している。

これは取締役や国会議員等にも当てはまるだろう。


機械を利用する事での新たな利益についても触れている。システムを創る側とシステムを使いこなす側の利益だ。現在のWebサービスに類似する。具体的には顧客サービスや販売、営業、マーケティング、電子商取引、ソーシャルメディアの部門に機械(ロボ・AI)利用の知識が求められる。詰まりは全業界の生涯学習化である。リカレント教育の社内システム構築がものを言う社会だ。


また同フォーラムは十三日には、ベイン&カンパニーとの共同レポート「貿易とサプライチェーン金融の新時代」でブロックチェーン等の分散型台帳技術(DLT)は今後十年間で、貿易金融において百十一兆円を創出できると指し示した。


尚、十八日から二十日の間に中国・天津にて過去最大規模となる「夏期ダボス」が開催。テーマは「第四革命における革新的社会の形成」で五百社のビジネスマンや百ヶ国・地域以上のメディアや学者、二千人以上の政治家等が出席する予定。


画像引用:世界経済フォーラム会長「中国経済の成長は楽観視できるもの」/中国国際放送

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