地域政党『あたらしい党』結成、新・二大政党制への狼煙

【政治考察】 平成三十年十月十二日に新たな地域政党『あたらしい党(代表:音喜多駿)』を結成し、都庁にて記者会見を行った。併せて、公式HPとSNSも開設した。党結成に伴い、クラウドファンディングで一千万円近くの資金を集めた。当日には公認候補予定の五名も発表。若手を含む働き手世代及び子ども世代に貢献する政党となる。既に政策集と選挙公募も用意した。


会見で音喜多代表(癸亥)は「新たな地域政党を立ち上げて、統一地方選挙に臨んでいく。」と述べ、理由を都議会に改革政党が無く、小池百合子(壬辰)都知事が率いた都F(代表:荒木千陽)への都民からの信用失墜からとする。新党のコンセプトは二つ。「あたらしいあたりまえをつくろう。」と「都市で実験し、社会で実現する地方自治体こそ最先端である。」。前者では「このままいけば財政破綻が間違いない社会保障制度を見直して、しっかりと将来世代に還元できる体制を創っていく。」と国の第一の根本的問題にメスを入れたい。後者では各自治体から新党の勢力を創り、波及効果を狙う。

最初に狙うは、北区・新宿区・豊島区・三鷹市。


新党が掲げる政策は以下の七つ。

  1. 首長または議会多数派を獲得して「目に見える改革」を実行
  2. 「情報公開」の徹底
  3. 女性・若者に政界への門戸開き
  4. しがらみのない行財政運営の実現
  5. テクノロジ等への規制を緩和による再度の成長
  6. 「多様性」ある社会創出
  7. 「真の福祉」社会



<民主主義の学校、地方自治から>

 音喜多代表は第三極として名を馳せた渡辺喜美(壬辰)参議や江田憲司(丙申)衆議等の国政政党「旧・みんなの党」の流れを汲む。その後、同党からはタリーズコーヒー ジャパン創業者の松田公太(戊申)元・参議が同じく国政政党「旧・日本を元気にする会」を立ち上げて、二十七年の『平和安全法制』の立法に貢献した。


音喜多代表は百合子都知事に期待をするも、政策と正反対の現行の姿勢を否定。例えば、スピードの遅さや情報の非公開性(記者排除)、東京自民と変わらないブラックボックス体質等に嫌気が差し、昨年に早々と離党。およそ一年後に新党発足に至った。


新党に期待する事は一つ。働き手世代の代弁者だ。これは若手に限った事ではなく、シニア寄りの現況により働き手に負担が偏り過ぎている弊害を取り除く事となろう。この点を新党が十年以上掛けて醸成していけば、旧・民主党に取って代わる二大政党の素となる可能性もある。更に渡辺流の政治信念は取材を重ね、経年確認した上で信用に足るものと考える。首相に成るには、自公に対抗できる二大政党が欠かせない。その為には、音喜多代表には首相に値する身なりを先ず調えて貰いたい。


尚、音喜多代表は四十代で首相の座を狙う。新党は少人数の為、他党の様に定例会見を行う予定は無いが、不定期でネットから情報を発信していく。


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