人を左右する「案」「因」「運」「縁」「恩」

【人生コラム】 自身だけではどうにもならないことがある。

なにがしかの理由で偶然的に、必然的に現在の自身がいる。それは狙ったものなのか、たまたま、そうなったのか。


人を左右する五つの要素がある。

それが「案」「因」「運」「縁」「恩」。


あ行の全てに「ん」を付けると、意味が発生する。

現在の五十音以外にも「いろはにほへと」など、別の並べ方も存在するが、それはまた別の機会に。


あ行は五つの母音を並べており、日本語の音の基礎である。

「ん」には否定「ぬ」の意味と意図を表わす「む」の意味がある。先の五つの要素は「む」の方。


それぞれをみる。

  1. 案;これは考えだ。自身の考え、他者の考えが人生を分ける。
  2. 因;原因の方の意味と従う意味がある。どの考えに従うか。
  3. 運;巡り合わせと移動すること。全ての巡り合わせをコントロールできないが、一部は可能だ。そして移動もできる。
  4. 縁;繋がりとふち。自身が誰と繋がるのか、自身の周囲(ふち)には誰がいるのか。
  5. 恩;他者からの恵みと自身から他者への施し。忘恩が大抵、人生を狂わせる。


ただ、生きる。

これは起きて、食べて、寝る。動物に同じ。人は異なる。なにがしかの意思をもって日常を過ごす。ある目的の達成のためには、この五つの要素が必ず絡む。


まずは宜しくない最悪のパターンから。

案が無い。何も自身から考えない。因を無視。事を顧みない。つまり自身を顧みない。人が決めた考えだけに従う。運が無い。ただ文句を言い、自身からは何もしない。移動もしない。縁を軽んじる。そんなものは無いと決めつける。それは他者の存在を否定しているに等しい。恩を感じない。単なる傲慢な人間と判断され、誰も自身に恵みを与えなくなり、自身も他人に施し(優しさ)を与えなくなる。


このような人間になりたいのだろうか。


逆の宜しい最良のパターン。

案がある。いろいろと思考錯誤をして修正・挑戦する。因を重視する。何が失敗に繋がったのか、何が成功に繋がったのかを知り、自身が決めたことに従う。運がある。運が良くなるための努力、例えば言葉遣いや態度を変え、心を良いと思う方へ移動する。縁を重んじる。一期一会ではないが、一生で出逢える人は限られている。その人たちとの時間を大切にし、周囲への感謝を忘れない。恩が厚い。他者からの恵みを当たり前としない。日々貰う賃金でさえも当たり前ではない。そして打算なく他者に施し(優しさ)を渡そうとする。


いかがだろうか。聖人君主のようだ。

だが、このレベルは達したい者のみが挑戦する。要は最悪のパターンと最良のパターンを横軸の両端に置いて、自身がどの辺になりたいか。今の自身はどの辺かを知り、最良の方へと向うことを決める。さもなくば、自ずと最悪の方に向ってしまうのが、人の常。これを劣化という。


人を左右する五つの要素。

「案」「因」「運」「縁」「恩」を日々、意識する人と意識しない人では、何十年もかけて人生の較差が開き続けることは疑う余地も、ない。


記事:金剛正臣

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