CHANELが三月から春画展、喜多川歌麿と葛飾北斎とピエール・セルネ

【社会報道】 シャネル(代表:ギエルモ・グティエレス)は、平成三十一年三月十三日から四月七日まで東京・銀座「シャネル・ネクサス・ホール」にて『Pierre Sernet&SHUNGA』を開催する。昨年末に日本でシャネルを二十年以上も率いたリシャール・コラス(癸巳)体制から一新したばかり。


春画展では仏・パフォーマンス アーティストであり、写真家のピエール・セルネの写真作品と近年まに益々、世界的に注目が集まる春画を紹介する。入場無料。トークイベントは、三月十五日と二十九日に実施する。


セルネは作品を通して世界の人々の間に存在する類似点を探求してきた。今回に展示される「Synonyms(同義語) 」シリーズでは文化的、民族的に異なる背景をもつ個人あるいはカップルのヌードを被写体としている。生々しい肉体ではなく、モノクロのシルエットによる抽象的な形態だ。何を認識するかは、鑑賞者に委ねられる。


各作品のタイトルには被写体の名前が付けられており、名前を通してのみ、彼また彼女の性別や国籍、文化的背景を推測する事ができる。彼等の様々な肉体のかたちは、多様性にもかかわらず、性あるいは性行為という人類共通のテーマを表現した。「私たちは、それぞれ他人とは異なる唯一無二な存在である一方で、普遍的な共通点をもっています。だからこそ、違う文化やライフスタイル、様々な人々をもっと受け入れるべき。」と、セルネは言う。


セルネの写真作品に邂逅(カイコウ)するのは、浦上蒼穹堂・浦上満コレクションの春画。鈴木春信、鳥居清長(壬申)、喜多川歌麿、葛飾北斎と鳥文斎栄之(丙子)の五名の作品を展示する。春画は江戸時代に浮世絵のジャンルとして人気を博し、制作数が数千点を超える。様々な絵画的実験が試みられ、大胆な構図や色彩が印象派の画家達(パブロ・ピカソ等)にも大きな影響を与えたとされる。

平成二十五年には大英博物館で「春画:日本美術における性のたのしみ」展、二十七年には永青文庫で「春画展」が開催され、世界的な評価を得た。


画像提供:シャネル合同会社

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