【ビジネス・芸能ニュース】 平成二十八年三月十六日、東京・品川にて『TRICK』シリーズや『SPEC』などを手がけた演出家で映画監督の堤幸彦が総合演出をした新しい二.五次元ミュージカル『熱いぞ!猫ヶ谷!!/ネルケプランニング』が上演を開始し、報道陣向けにゲネプロが先んじて行われた。
「DMM.yell」にて実施されたオーディションを勝ち抜いた十六名のグラドルらが、ステージ上で迫力のある演技、歌、ダンスを披露する。主役の座を勝ち取ったのは、さやぼーこと片岡沙耶。同作は二十一年から二十三年までヤングマガジン/講談社にて連載され、テレビドラマ化もされた。克・亜樹の人気コミックが原作。
”市の条例によって男性は全員アロハ、女性は全員水着で暮らしている”という驚愕なストーリ。オープニングからラストまで常に水着で演じきる、ギリギリの演技は圧巻モノ。また、場面転換の際にキャストたちが暗転からの「ニャー!」と鳴いて移動するシーンも見所の一つになるだろう。更に会場内で配布される、猫ヶ谷のご当地キャラクター「あつにゃん」のお面や、舞台終盤で必要となるうちわを使い、客席参加型で楽しめる舞台になっている。
<MVPは広告塔に>
内容もさることながら、普段見れないグラドルの姿も拝見できる。主役を務めるた片岡は、淡々とした演技力で新たな才能を発揮した。また柳瀬早紀はIカップのバストを大きく揺らすコメディーな演技に挑戦。縄跳びをするシーンや、青山ひかると一緒に大きく胸を揺らすシーンは心配になる程だ。スペシャル キャストとして登場する森下悠里も、存在感が抜群なセクシーな色気で会場を魅了した。
公演期間は三月十六日から二十日までの五日間。全七公演で、来場特典として、① 毎日公演終了後に選抜メンバーが水着でお見送り、② 毎日抽選で五名様にとっておきのプレゼント用意(握手会、チェキ等)、③ 日替わり“生”前説等がある。また公演期間中、来場者の投票でMVPを決定し、選ばれたメンバーには、ゲーム内のキャラクターボイスに出演、駅看板等での「DMM.yell」の広告塔に抜擢、ネルケプランニング舞台への出演権が与えられ、自分の押しメンにチャンスの機会を与えられるとのこと。果たしてMVPに選ばれるのは誰になるのだろうか。
本公演の協力には日本二.五次元ミュージカル協会(代表理事:松田誠)、特別協賛にDMM.com(代取:松栄立也)が付いた。プロデューサは松田誠。G界としては初の大掛かりな舞台で新たなビジネスの可能性を示唆する公演となった。ネルケプランニングの代取も松田誠。同社は小劇場の制作事務を事業ドメインに据え、アニメやアイドル等の公演を手掛けてきた。記事「2.5次元ミュージカルが世界で勝負できる理由とは?松田誠が語る/CINRA」では、世界戦を狙っている胸中を話した。国産のコンテンツで勝負を懸ける、というワケだ。今や小劇場だけでなく、大劇場まで攻めれる環境となった。
大手が攻め難いニッチな分野で同社は勝ってきた、と云える。本公演も挑戦そのものである。G界としては、ここで結果を示せれば芝居に関し新たな可能性を得れるコトになる。例え芳しい結果に終わったとしても、今回のインパクトは大きいタメ、他でもブラッシュアップされるであろう。ともすれば演技力、表現力が当然に問われる。水着やバラエティだけでは現状は厳しく、本格的に女優業へ重きを置く段階に及んでいる。未来に本公演が分岐点であったコトが示されるであろう。
記者:原田・金剛×撮影:岡本
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