【芸能報道】 令和元年六月十五日から二十四日の会期で中国・上海にて第二十二回「上海国際映画祭」が開催。日中合作のスペクタクル・エンタテインメント映画『オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁(原題;Wings Over Everest(中国題:氷峰暴))』の主演の役所広司(丙申)やプロデューサのテレンス・チャン(己丑)らが初日のレッドカーペットを歩いた。十六日には記者会見を行った。
チャンPはジョン・ウー(丙戌)監督のハリウッド デビューを後押しし、「フェイス/オフ(一九九八)」や「M:I-2(二〇〇〇)」、「レッドクリフ(二〇〇八-〇九)」シリーズ等を手掛けてきた。新作では、標高八千八百四十八㍍で氷点下五十度という過酷な条件下の世界最高峰・エベレストを舞台に極限のアクション シーンへ役所が挑戦する。
記者会見では、二百人を超える海外メディアが集まった。“ヒマラヤの鬼”と呼ばれ、ヒマラヤ救助隊「Wingss」を率いる隊長・姜(ジャン)を演じた役所が、開口一番に「役所広司です。今回、姜を演じました」と流暢な中国語で挨拶。新作のオファーを受けた時の心境につき、「(出演の)お話しを頂いたた際、脚本にテレンス・チャンというビッグネームがあった事に驚きました。」と明かした。脚本を読んだ当時の想いを振り返り、「これ程スケールの大きい作品は日本では体験できないと感じました。」とコメント。「是非、チャレンジしたいという気持で臨みました。」と力強く語った。
続いて「劇中、私が率いるヒマラヤ救助隊Wingsは、七十二時間という厳しい制限時間の中で、あるミッションを達成しなければいけない。標高八千八百四十八㍍のエベレストは、登るだけでもたった七十二時間では厳しいのですが、劇中、我々のチームは、大自然の厳しさに耐えながら実際に登っていくんです。」と見所を力説。一方で「私は隊長役ですが、我儘な隊員達ばかりで大変苦労しました。七十二時間苦労しっぱなしの映画です。」と、役としての苦労を吐露した。
ヒロインは三十代の女優チャン・ジンチュー(庚申)、監督はユー・フェイ。日本では十一月より全国公開。配給はアスミック・エース。
=STORY=
ヒマラヤ周辺国家は地域の平和のため地域会議を開催し、『ヒマラヤ公約』を締結することに。会議開催前、機密文書の乗った一基の飛行機がエベレスト南部に墜落。その文書はヒマラヤ地区の得難い平和的局面を脅かす可能性のあるものだった。インド軍側が緊急で派遣した特別捜査官だと自称する二人の男、ヴィクターとマーカスは、ヒマラヤ救助隊“Wings”を探し出し、エベレストに登って機密文書を取り戻す手伝いを依頼する。その依頼に懸念を覚えるWings 隊長・姜(役所広司)だったが、隊は深刻な財政難に陥っていたため、再三迷った後、エベレストガイドの任務を引き受ける。しかし、過酷な雪山の頂・デスゾーンで待ち受けているものが何かを知る者はいなかった―。
かつてエベレストで遭難した恋人の遺体を探し出すためにWings に入ったシャオタイズー(チャン・ジンチュー)の無謀ともいえる行動に亡くした娘を見るような思いに駆られつつ、隊長の姜はヘリパイロットのハン(リン・ボーホン)らとともに世界最高峰を登り始める。様々な思いと世界規模の陰謀がからまり、物語は思わぬ方向へ―
写真:アスミック・エース㈱
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