若手の当選は三割、首都東京では再び七割に迫る|令和元年『参院選』

【政治報道】 第二十五回『参院選』の投開票が令和元年七月二十一日に実施され、改選の百二十四議席の内で七十一議席、野党等は五十三議席を獲得。与党は五十七.二六㌫、野党等は四十二.七四㌫。野党は統一候補で善戦したが、争点である十㌫への消費増税を国民は容認した。今回の投票率は四十八.八〇㌫。過去二番目の低さで、五十㌫を割るのは二十四年振りの二回目となった。

参院計・二百四十五議席の内で与党が過半数の百四十一議席、野党等は百四議席を獲得した。


改憲に賛成する政党等を含む改憲勢力は百六十議席となり、三分の二の百六十四議席に僅かに届かなかった。衆院の方は改憲勢力で三分の二を保持する。改憲の発議は国会議員(衆議百人以上、参議五十人以上)の賛成が要件。可決には両院の三分の二以上の賛成が必要。改正の難易度が世界的に高い点より、現行の日本国憲法は硬性憲法と呼ばれる。


今回、新たに二つの国政政党が誕生する。消費税廃止の「れいわ新選組(代表:山本太郎)」と強制徴収廃止の「NHKから国民を守る党(代表:立花孝志)」だ。それぞれ二議席、一議席を比例代表で、得票率は四.五㌫、二.〇㌫を得た。得票率で二㌫を得る事が国政政党の要件の一つ。だが九十八万票を得た山本代表(甲寅)は落選し、十三万票を得た立花代表(丁未)は当選。比例「特定枠」の影響が響いた。山本代表は次の衆院選を狙う。

存続が危ぶまれた社会民主党(党首:又市征治)は二.一㌫。今回の参院選での二㌫は、およそ百万票となった。


改選百二十四議席の内、三十代と四十代の若手は四十二議席となり、三十三.九㌫となった。若手の割合は選挙区の「北海道・東北」は三十三.三㌫、「関東」は三十八.一㌫、「中部」は二十八.六㌫、「近畿」は四十一.七㌫、「中国・四国」は五十.〇㌫、九州は三十.〇㌫。比例代表は三十.〇㌫となった。関東、近畿と中国・四国で若返り。特に東京では六議席中、若手が四議席を獲得し、六十六.七㌫と驚異的な割合となった。

三年前も同じ六十六.七㌫、六年前は六十.〇㌫だった。


記事:羽田野正法、撮影:岡本早百合


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