石原さとみは一年半振りの舞台、演出は吉田鋼太郎の『アジアの女』

【芸能報道】 令和元年九月五日に東京・渋谷にてホリプロ(代取:堀義貴)は、石原さとみ(丙寅)が主演し、吉田鋼太郎(己亥)が演出・出演する舞台『アジアの女』の最終舞台稽古を行った。二十九日までの公演。


吉田は俳優としての活躍に加え、故・蜷川幸雄(乙亥)の後任として「彩の国シェイクスピア・シリーズ/埼玉県 芸術文化 振興財団」の芸術監督を担う。平成十八年に長塚圭史(乙卯)が書き下ろした本作に挑んでいる。さとみの舞台出演は一年半振りだ。


本作は大災害の起きた東京で、壊滅した家に住み続ける兄妹と兄妹の生活に介入してくる人間達を描いた物語。現在の日本を予見した様な鋭い視点を内包し、今を生きる私達の胸に刺さる普遍的なテーマを扱っている。さとみは、かつて心の病を患っていた女性・麻希子役。吉田は、麻希子達の兄妹に変化を与える事になる作家の一ノ瀬役。他に三人が出演している。


以下は、さとみのコメント。

鋼太郎さんの演出は役者に伝える言葉が繊細で、戯曲の解釈が広く深く、とても多くの発見を頂ける日々でした。
一か月間、常にこの作品のこと、芝居のことを考えていましたし、きっと千穐楽までずっと考え続けると思います。お客様にも、この物語からたくさんのことを感じて考えて頂けるような作品にできるよう、5人力を合わせて頑張ります

=あらすじ=

大災害によって壊滅した町で半壊した家に住み続ける兄と妹。兄、 晃郎(山内圭哉)は酒浸りとなったが、かつて精神を病んでいた妹、麻希子(石原さとみ)はむしろ回復しつつある。

書けない作家一ノ瀬(吉田鋼太郎)が現れ、元編集者の晃郎に「物語を書かせろ」と迫る。麻希子に想いを寄せる巡査の村田(矢本悠馬)は、家を出ない兄妹の世話を焼き見守っている。

純粋さと狂気のハザマにいる麻希子。一ノ瀬のために外出した麻希子は鳥居(水口早香)と出会い、 生活のため「ボランティア」と称した仕事を始める。ついに家を出る麻希子、出る事が出来ない晃郎、麻希子をモデルにした物語を書き出す一ノ瀬・・・


写真:㈱ホリプロ

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