岸田外務大臣、『広島宣言』と波及外交で辣腕を振るう

【政治ニュース】 平成二十八年四月十日と十一日に『G7広島外相会合』が開催され、「G7外相広島宣言」が為された。本会合はサミットに合わせて開催される関係閣僚会合の一つ。国際政治に大きな影響をもつ。アジアでの開催は八年振りとなった。G7は、日・米・英・仏・独・伊・加。議長国の日本からは、岸田文雄 外務大臣が参加した。他にEU外務・安全保障上級代表も参加した。


本会合終了後に以下の四書(仮約)が発表された。

  1. G7外相会合共同コミュニケ
  2. 核軍縮及び不拡散に関するG7外相広島宣言
  3. 海洋安全保障に関するG7外相声明
  4. 不拡散及び軍縮に関するG7声明



G7外相が原爆ドームを史上初の訪問

 岸田大臣からは、テロや難民問題に関する取り組みを進めていく事の重要性を強調し、北朝鮮の人権侵害等について説明後に対処要求で一致を得、軍縮・核不拡散にける「広島宣言」の発出合意に至り、アフリカの平和と安定は前提条件に経済発展である事等を指摘し、サイバー上の脅威には国際社会の連携・協力が重要である事を指摘した。


またG7外相による広島平和記念資料館訪問及び原爆死没者慰霊碑への献花、原爆ドームへの訪問は、史上初となった。原爆ドーム訪問は、ケリー米国務長官の提案により、急遽、決定した。




<日露首脳会談と米オバマ大統領の広島訪問>

 明くる十二日には、仏エロー外相と「日仏外相会談」を行い、同日に安倍晋三 総理大臣と会談した事を時事通信(写真引用)らが伝えた。また五月には非公式に「日露首脳会談」がロシアで行われる事を同日に岸田大臣は会見で伝えた。十五日に露ラブロフ外相と会談し正式合意する予定だ。更に、アーネスト米大統領報道官は同日に、『伊勢志摩サミット』に合わせたオバマ大統領の被爆地である広島訪問について、前向きに検討していると明らかにした。実現すれば、現職の米大統領として初の広島訪問となる。


国際政治は、本会合の成功により極端に主要国が動き始めている。一重に外務大臣・岸田文雄の手腕は、G8(ロシアを含む)を巻き込み高い成果を出している。尚、日本が議長国の『伊勢志摩サミット』は、五月二十六日と二十七日に三重・伊勢で開催される。


写真(上):外務省より引用

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