「友人で決まる人生」を立証成功

【社会考察】 平成二十五年に刊行された、アメリカの政治学者でシンクタンク「アメリカン・エンタープライズ」の研究所研究員であるチャールズ・マレーの書籍『階級「断絶」社会アメリカ: 新上流と新下流の出現/草思社』は、金銭的な資産等の“経済力”に“倫理観”と“価値観”の差を証明した。本書は米国のデータだが、十年後には日本も同じ様な構造が立証されるであろう。


さて、一重に“経済”で分けられた上下の階層には、“倫理観”と“価値観”についても差があるコトを示している。


 | 倫理; 人として守り行うべき道。善悪・正邪の判断において普遍的な規準となるもの。道徳。モラル(goo辞書より)


 | 価値観;価値観とは物事の優先順位、重み付けの体系のことをいう(コトバンクより)


あなたの“倫理観”や“価値観”は、誰が創るだろうか?通常は自身であろうが、それは周囲の“倫理観”や“価値観”に影響されているだろう。詰まり、家族・友人・恋人・仕事仲間である。通常は、家族・友人・恋人・仕事仲間の意見を大切にするモノだ。その優先順位は、ヒトにより異なる。付き合う相手であなたの“経済力”は変わるコトを意味する。



“倫理観”や“価値観”は、“経済力”を創る

 本書は、格差を埋めるべく打開策を提示している。しかし、事実データの方が重宝する。金銭の安定(=人生の安定)を求めるのであれば、「友だちや恋愛パートナを選べ!」というコトだ。ここで云う金銭の安定は、公務員を含まない。唯一の人生的な安定は、自身が富みを創り続けるコトに他ならない。公務員は、トレンド的に月給の低下やロボット(ないしプログラム)により代行化(公務員数の削減)が今後三十年で起こる。


あなたとあなたの周囲の“倫理観”や“価値観”は、金銭の生涯的な安定を考えているだろうか?具体策はあるだろうか?五年後や十年後の未来を見据えているだろうか?


この問いの答えは、周囲の“経済力”だ。国会議員は間違いなく、高所得者層以上だ。年収で一千万円以上を得ている。彼らはおよそ知性的な会話を基準としている。彼らの友人(仕事仲間)もパートナも知性的であろう。高い“倫理観”や高い“価値観”は、強い“経済力”を創る。



絶対的な基準 「集」

 “倫理観”は、善悪の基準だ。富める者は、大方、宗教をもつ。富めない者は、宗教がなく自分自身や周囲で善悪を決める。詰まり、ブレる。前者は大抵古い書物なので、ブレ様がない。


“価値観”はどうだろうか。富める者は、いつでもヒト(特に知らないヒト)への貢献を最優先にしている。富めない者は、だいたい自分自身を優先している。前者は多くの金を得、後者は少しの金を得るないし得ない。


富める者は、ブレずにヒトへ貢献する。富めない者は、ブレる自分を大事にする。経済学も経営学も要らない。そのスタンスで既に答えは出ている。前者は、ブレないから計画が立てられ、ヒトの為に実行できる。後者は、気分や感情で左右される為に計画は実行されず、自分のコトでいつも悩む。絶対的な基準は「個」でなく、「集」だ。この基準を富裕層は受け継ぎ、幼少期から教育を施す。



あなたが高所得者・富裕層になる為に

 今から高所得者・富裕層になるのか、今スデに成っているのか、これからも地位を守るのか。あなたが、イマどのタイミングなのかで付き合うべき家族・友人・恋人・仕事仲間は異なる。資産家の子ではなく、今から富みたいのであれば、自身と同じ“経済力”の意見は要らない。上の“経済力”の者と付き合い、“倫理観”と“価値観”を養う。より富みたい者も同じだ。上を目指す。一番上は、言わずもがな、『国』である。日本の富裕層上位である孫正義も三木谷浩史も『国』と関わる。


もし、あなたの前に『国』と関わる人間が出てきたら、必ず付き合うべきだ。彼らの“倫理観”と“価値観”はあなたを驚かすであろう。それが差なのだ。もし、あなたの周囲に『国』と関わる者がいないのであれば、人生の安定は危機だ。そもそも国家公務員は、『国』との契約である。しかし業務のロボット化は免れないだろう。日本国は消えないが、中小企業は倒産するし自治体(地方公務員等)も消滅可能性が出る時代だ。あなたは後、何年生きる予定であろうか?人生は友人で決まる。


そして、“経済力”が低い者程、自身が正しいと根拠なく責め立てる。逆がヒントなのだ。イマの自身の“倫理観”と“価値観”に固執し続けて、本当に良いのであろうか?本当に良いのであろうか?

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