二十九日より十日限定の世界デジタル映画祭『We Are One: A Global Film Festival』、日本からは六本

【芸能報道】 東京国際映画祭(TIFF)は、令和二年五月二十九日より十日間に亘って世界二十一の映画祭が参加するデジタル映画祭「We Are One;A Global Film Festival/トライベッカ・エンタープライズ」のプログラムが決定した。本映画祭は、今までにない試み。国際的な映画製作者のコミュニティを結集し、YT上にて映画祭のプログラムを無料で公開するもの。


今回集められた百を超える作品の内、ワールド プレミア(世界初公開)が十三作品、オンライン プレミア(ネット初公開)が三十一作品、国際的なオンライン プレミアが五作品と、多くは本映画祭で大々的なデビューを迎える。


ユーザは、本映画祭を通じて様々な異なる文化を新しいレンズ越しに観る事ができるだけでなく、新型コロナウィルスで影響を受けている人々への救援活動を支援する団体に直接寄付する事により、地域社会をサポートできる。本映画祭の収益は世界保健機関(WHO)、コロナ感染の救援活動を支援している各地域の機関に役立てる。


TIFFからは、以下の六本を無料で視聴できる。

  1. 『夢見るキカイ』 (2007年作品、15分);湯浅政明監督短編アニメーション(画像上)
  2. 『いなべ』 (2013年作品、38分);深田晃司監督特集
  3. 『ジェファーソンの東』 (2018年作品、18分);同上
  4. 『ヤルタ会談オンライン』2020年新作、40分予定);同上
  5. 『勝手にふるえてろ』2018年作品、117分、大九明子監督);長編作品(画像下)
  6. 『アイスと雨音』(2018年作品、74分、松居大悟監督);同上


TIFFの矢田部吉彦(丙午)シニア・プログラマーは、コメントを寄せた。

2018年のTIFFでも特集をした湯浅監督の短編アニメーションは、セリフが無いゆえにグローバルな鑑賞者の想像力をダイレクトに刺激しうる作品です。

『歓待』がTIFFで受賞をした深田晃司監督は、その後カンヌ国際映画祭で受賞するなど、いまや日本映画界を牽引する存在でもありますが、貴重な短編と今回の為の新作をご覧頂くことで深田ワールドの多様性を深く体験してもらいたいと思います。

TIFFで観客賞を受賞した大九明子監督による 『勝手にふるえてろ』は、センス溢れる女性監督と天才的女優の出会いが育んだ傑作であり、世界中の観客にあらためてその存在を訴えたい作品です。

松居大悟監督による『アイスと雨音』は演劇の実現に向けて障害を乗り越えようとする少年少女たちの奮闘のドラマであり、催事の中止が相次ぐ現在の世界にエネルギーを与えてくれるに違いありません。今後の日本を牽引していくであろう、才能あふれた監督たちを紹介していく未来目線の選定であります



尚、映画祭の注目作品にはナターシャ・リオンやLL・クール・Jとのインタビューを交えたリッキー・パウエル映画のワールドプレミア上映やフランシス・フォード・コッポラ、スティーブン・ソダーバーグ、ソン・ガンホとポン・ジュノ、ジャッキー・チェン等のトーク、クエストラブのDJプレイも上映する。


=参加映画祭=

アヌシー国際アニメーション映画祭、ベルリン国際映画祭、ロンドン映画祭、カンヌ映画祭、グアダラハラ国際映画祭、マカオ国際映画祭、ロッテルダム国際映画祭(新規)、エルサレム国際映画祭、ムンバイ映画祭、カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭、ロカルノ映画祭、マラケシュ国際映画祭、ニューヨーク映画祭、サン・セバスティアン国際映画祭、サラエヴォ映画祭、サンダンス映画祭、シドニー映画祭、東京国際映画祭、トロント国際映画祭、トライベッカ映画祭、ヴェネツィア映画祭


画像:東京国際映画祭

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