【ビジネス ニュース】 平成二十七年六月二十九日に東京都港区にて、AWA株式会社(代取:松浦勝人・藤田晋)が『AWA CM記者発表会』を開催した。同社は、Ameba事業等を営む株式会社サイバーエージェント(4751.T1)とデジタルコンテンツ製作を営むエイベックス・デジタル株式会社(代取:松浦勝人・千葉龍平)の合弁会社である。資本金(資本準備金)は十億円で両社の出資割合は折半。主な事業内容を音楽配信サービスに置く。
同社の主力サービスとなる「AWA(アワ)」は、スマホ向けの定額制(サブスクリプション型)音楽ストリーミング サービス。楽曲数は国内最大規模の数百万曲。国内外二十三社のレーベルが参加(公式HPで配信元も受け付けている)。本会時で既に百万ダウンロードを達成。CMが二百媒体も集まった報道陣に向けて上映された。
<新たな競争が産まれる>
「AWA」のコンセプトは、「好きな音楽との“出会い”と好きだった音楽との“再開”」。ウリを楽曲リスト(プレイリスト)とリコメンド(お薦め機能)に据えた。ゲストとして招かれた小室哲哉は、賞賛した。
| まず聴いてもらうところから、という意味で音楽の原点に戻れる。どれだけ楽曲を聴いてもらえるのか、というのがアーティストの競争心を再燃させる
両代取である松浦は、ロングテールに言及し音楽市場の未来を推測した。藤田は、ネットの業界は先行有利である為に急いだ点を主張した。
<対世界企業>
同市場には、米グーグル(GOOG.O)の「GPMAA」・米アップル(AAPL.O)の「アップル ミュージック」・瑞「スポティファイ」・韓ネイバーの「ライン ミュージック」の世界競合がいる。しかも略、同時期の各社によるリリースだ。昨年十月時には、LINE株式会社(代取:出澤剛)も同社への共同出資に賛同し合意にまで至っていた。当時の代取の森川亮は、本年三月に退任。その関係もあってか、純粋な日本企業二社でのスタートになった。
日本を代表する同社が、国内でどれだけ覇権を獲れるかは曲数の多寡よりも、使用感に掛っているだろう。コンセプトにある様に“出会い”と“再会”を日本人的なUI遷移に持ち込めれば、外国企業に負けないだろう。
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