企業のWebプロモにGモデル起用で成功例、そして肝要・PR会社

【ビジネス・芸能考察】 広告は企業の業績を左右する。超大型店のアマゾンや楽天がある現代において、新商品・新サービスは埋もれてしまいがちだ。何故ならば何年前、十年以上前の商品であっても出品者がいれば、スマホ等から購入ができるアーカイヴ型の市場が形成されているからだ。極端に古い商品でもブラッシュアップ(磨き直し)すれば、再びトレンドを作り企業の業績に貢献する。新商品という現在はアーカイヴが全くない分、過去に不利だ。


その為に、TV広告だけでなくSNS広告のメディア ミックスが現在の広告手法の基盤となっている。新たに勃興しアーカイヴとして強力な武器になったのが、YT広告だ。企業がYTチャンネルを開設し、独自の動画をプロに頼み、出稿。SNS等の拡散を狙う。当然、TV広告を混ぜれば、記事「FBとTV広告の相性と、SNSにおける媒体元の重要性/FPハイム」の様に相乗効果を期待できる。然しながら、中小以下の企業にとってTV広告は敷居が高くギャンブル性が高過ぎる。そこでTV広告の下位媒体としてYT広告が重視されてきている。




<数字的にYTプロモ向きのGモデル>

 その中でも、再生回数を増やすコンテンツの条件の一つに「グラビアモデル」がある。Gモデルは、未婚・既婚を問わず再生がされ易く、対象年齢の幅が広い(ハイムの調査では十八歳から六十五歳までに需要がある)。一方、家計の要である主婦層はどうだろうか。Gモデルが水着であれば蔑視されるが、適切な衣裳を纏い色気を女性が認めるクールセクシーに落とし込めれば、特に気にならないだろう。何故ならば、「ファッションモデル」と異なりGモデルの顔立ちに対し嫉妬心を抱かないからだ。水着はプロポーションに嫉妬心を抱くので避けるべきだろう。


平成二十八年四月十一日に公式YTチャンネルにて動画「kamomefan(カモメファン)WEB限定ムービー 「クレオパトラな風」(30秒編) /ドウシシャ(7483.T1)(画像引用)」が公開され、報道現在で七十三万の再生回数となった。スタイリッシュなデザインの健康的な扇風機のプロモーションだ。JR山手線内の総武・中央線内で大きな広告を打っている。起用されたのは、Busty系グラビアモデル・女優の護あさな(庚午)。




<Gモデル起用時の程度を知る>

 全国CMを放った「ドロリッチ/江崎グリコ(2206.T1)」のドロリッチガールズは、一世風靡の勢いとなった。然しながら、二期生時の過剰なプロポーションの演出で公式CMと周辺動画はYTチャンネルでも非公開になってしまった。数字を獲れるGモデルは、地上波の場合に主婦層の目線を忘れてはならない好例となった。但し、上記の取材動画の様に、一定の効果があった点は残っている。


反対にコンテンツは良かったものの、動画上のターゲットとサービス上のターゲットが異なってしまったパターンが、「LINE:ディズニー ツムツム」だ。G回内で著名なGモデル含むを二〇名以上も投下し、グラビアシーンをふんだんに挿入したにも関わらず、再生回数に伸び悩んだ。ロケ地の千葉・九十九里浜が影響した訳ではなく、ターゲッティングが甘く適切な指示を撮影班に送れなかったと云えよう。



記者会見がモノを云う

 森永乳業(2264.T1)や麒麟麦酒(代取:磯崎功典)は、こうした善悪の点を押さえてGモデルを起用したYT用CMを作った。報道現在では、後者の再生回数が順調だ。露骨過ぎてはならないが、抑え過ぎてもいけない。そして何よりも忘れてはならないのが、記者会見だ。一昔と異なり、現在は中小でもデジタルマーケティングに強いPR会社が増え、会見開催費用も極端に低くなった。


優れたPR会社は民放や新聞社、雑誌社に加えWebメディアを多数呼べる。例えばマテリアル(代取:東義和)、ファイズマン クリエイティブ(代取:仲田兼之)等が挙げられる。適したターゲッティングの動画と記者会見があれば、Gモデルの費用対効果は高い。他のファッションモデルや有名女優らと異なり、いわゆる縛り期間が長く肖像権使用契約上の自由度が高い為で、アーカイブ性が高い。記者会見でWeb媒体が取り上げる事により、SNS拡散が始まりアーカイブ化していく。

そもそも新商品・新サービスは、知られなければ意味がない。

0コメント

  • 1000 / 1000