天皇陛下が新型コロナウィルスにお触れになられる|皇紀二六八〇(令和二)年『全国戦没者追悼式』

【社会報道】 皇紀二六八〇(令和二)年に日本国政府(総理:安倍晋三)は皇居外苑「日本武道館」にて『全国戦没者追悼式』を挙行した。天皇皇后両陛下のご臨席を仰ぎ、お言葉を賜った。戦没者数は、軍人軍属等が二百三十万人、一般邦人は八十万人の計三百十万人。


本年は新型コロナウィルス感染防止の観点より、参列者は三百三十一名に。例年の参列者数は六千名。国会議員も参列を控え、各界の代表が列席した。名実共に日本国の全てが一堂に会した。


追悼の辞を述べた遺族代表は、昭和十三年生まれの八十二歳・杉山英夫(戊寅)。二十年に父が比・ルソン島において戦死。最年長者は、二年生まれの九十三歳・長屋昭次(丁卯)。二十年に兄が中国・天津において戦病死。最年少者は十二歳・井田雪花。同年に曾祖父がソロモン諸島周辺において戦死した。



三十五年生まれの天皇陛下(庚子)は新型コロナウィルスについて、お触れになられた。

「本日、『戦没者を追悼し平和を祈念する日』に当たり、全国戦没者追悼式に臨み、先のの大戦において、かけがえのない命を失った数多くの人々とその遺族を思い、深い悲しみを新たに致します。


終戦以来七十五年、人々の弛みない努力により、今日の我が国の平和と繁栄が築き上げられましたが、多くの苦難に満ちた国民の歩みを思う時、誠に感慨深いものがあります。私達は今、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、新たな苦難に直面していますが、私達皆が手を共に携えて、この困難な状況を乗り越え、今後とも、人々の幸せと平和を希求し続けていく事を心から願います。


ここに、戦後の長きに亘る平和な歳月に思いを致しつつ、過去を顧み、深い反省の上に立って、再び戦争の惨禍が繰り返されぬ事を切に願い、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、全国民と共に、心から追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります。」


撮影:岡本早百合

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