左派野党はアンチ・エイジングを図る、ネット選挙も|若手有志議員『新党への緊急提言』

【政治報道】 令和二年九月一日に国会にて野党・若手有志議員は、記者会見『新党への緊急提言~国民との共感と世代創造~』を開いた。新党を構成する政党等の中堅若手二十一名が集まった。第二党となる見込みの新党は七日に代表選の告示、十日に代表選、十五日に「結党大会」を行う。今回の提言を代表選の争点としたい。


世代創造とは、世代交代ではなく、世代を超えた新しい政治の実現の事。


緊急提言の公式は「再分配」×「デジタル」×「民主化」=「ウィズコロナ・ポストコロナの社会像」。以下の三つの柱を掲げた。

  1. 政策;以下を参照
  2. 党の在り方;温故知新の人材活用
  3. 選挙;現政権を超える新たな選択肢を創る


政策では、a「税制・行財政」、b「経済・デジタル・働き方」、c「年金・福祉・医療」、d「こども・子育て・教育」の四種に分けた。


a;消費税は五㌫以下に減税、対面式の行政手続きの見直し(DX加速)、ネット投票の導入、市民によるデジタル活用した課題解決の政策立案の推進、日銀のデジタル通貨発行に関する研究検討の加速

b;デジタル・ニューディールの推進、日本版グリーン リカバリ(環境への投資)、地域資源の有効活用による地方活性化、医療従事者等のエッセンシャル ワーカーへの働きがいのある人間らしい仕事の促進、格差是正と持続可能な経済成長を実現するべーシック インカムの実証実験

c;新型コロナウイルス感染症の収束に向けた検査体制の拡充と医療支援、共助型「基礎年金」と公助型「ベーシックインカム年金」の検討、リーズナブルで質の高い医療を受けられる「医療の民主化」の推進、オンライン診療・オンライン医薬品処方に対応する診療の多様化

d;出産・子育て・教育の基礎的費用の無償化、産休・育休を当たり前に、オンライン教育立国



<淡々としているが熱い想いは沸々と>

 立憲・青栁陽一郎(己酉)衆議は、今回の趣旨を「新党が何を目指すのか。どういう人材がやるのか。どうやって今の政府・与党に対抗していくのか。そして、その為の旗印は何なのか。こういう事の問題意識を共有する若手中心のメンバで、これまで議論し、その議論してきた事を示して貰う。」と説明した。


野党の問題点を「(現実的な解を)国民に共感を以て、示し切れていなかったんじゃないか。」と指摘した。


また「今度、新党に参画するメンバには情熱があって、やる気があって、行動力があって、能力のある、そういう若手のメンバが沢山います。こういう若手のメンバにどんどん、どんどん活躍の場を提供して頂きたい。創って頂きたい。」と新党への思いの丈を述べた。



若い世代に元気

 国民・関健一郎(戊午)衆議は、新党に対して「世の中の皆様の期待値が如何に低いかは、私達、若手は皆、肌感覚で共有しています。背水の陣どころか、もう既に水に浸かっている事も厳しく認識をしています。」と、今までの野党・執行部とは異なり、現実に目を向けていた。


依って「徹底的に(野党内の)新陳代謝を加速させる図るべく、若手から意見を出していって。これまでの常識に囚われず、何をすべきか。」と野党のアンチ・エイジングを図り、働く人達の目線・暮らしに軸足を置きたい。

他方、自公は高齢化が止まらない。


立憲・中谷一馬(癸亥)衆議は、「やはり組織も国も若い世代に元気が無いと、私は未来が輝かしいものにならないんじゃないか。何時の時代も若い世代が、この国を牽引してきた。日本も若手世代から、しっかりとより良い国を牽引していかなければならない。」と幕末を例に挙げ、語気を強めた。


注目点は、「広報・ネット メディア対策とマーケティング戦略を統括するチームの設置」だろう。左派野党はPRが弱い。若手を代弁する報道府に対しても野党はリリース(情報共有)が略無いので、適宜、報道ができない。全てを報道機関から確認する事は、現実的ではないだろう。新党では専門人材の登用を行う。深刻な問題点を直視できる野党若手に期待したい。


尚、財政に関しては緊縮(デフレ)派ではなく、拡大(インフレ)派の模様。


記事:金剛正臣


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