【政治ニュース】 平成二十八年七月六日に埼玉・岩槻にて、公明党の代表を務める山口那津男(壬辰)参議が同党の広報局長・西田まこと(壬寅)参議の応援に四度目となる埼玉入りを行った。西田参議は改選三議席の埼玉選挙区より立候補しており、各社の報道によれば共産・伊藤岳(庚子)との三位争いだ。岩槻駅に集まった主権者は、シニアが九割を占めた。
『参院選二〇一六』の終盤となるこの日、山口代表は岩槻駅がリニューアルし立派になった点から触れ、埼玉東部に影響の大きい「圏央道」の完成(境古河・つくば中央間が本年に開通する見込み)により千葉・成田への車でのアクセスが良くなる点を挙げた。西田参議は公約に首都高「埼玉大宮線(S5)」の延伸を圏央道まで(与野・上尾南・桶川北本間)と掲げており、更に新幹線「大宮始発・成田着」の実現を目指す。所管する国交大臣は、同党の石井啓一(戊戌)衆議が就任中だ。
<改憲の声に婦人部困惑>
「安定した政権」を重ねながら、西田参議が中小企業の声を反映する事を約した。当時、野党であった際の東日本大震災時の「二重ローン救済法」や固定資産税を三年間半減させる「ものづくり・サービス補助金」を拡充する等の議員立法五本の実績を伝えた。野党批判に入り、野党共闘は一時的で先の展望がなくバラバラだと揶揄。特に共産党(委員長:志位和夫)への当たりは厳しく「無責任、極まりない。」と一喝した。「民進党は、説得力がないけれど対案らしきものを出そうとしています。共産党は何にも、ありません。」と逃げ腰と主張。
国政レベルの実績がない点を指摘したが、一転、「あっ、忘れてました。一つだけ実績があった。それは反対を叫ぶことだけです。」と批判を重ねた。「そんな人に一票入れたら、六年間(参議の任期)がっかりしますよ。うっかり一票、がっかり六年。」と、新安保法制による昨今の学会員の心移りをたしなめた。名誉会長・池田大作の長きにわたる不在の影響は大きい。
今回の公明の最大の特徴は、改憲を隠さなくなったこと。同党は加憲派であるが、各所の演説で同党が“改憲勢力”である旨を叫んでいる。一部当惑している学会員も散見するが、山口代表はじめ、同党は改憲を推し進める布石を打っているのであろうか。平和の党を標榜する同党が新安保法制に改憲、既に若き学会員は離反し別行動をし始めている。公明組織票の大母体・学会婦人部は、どこまで耐えるか。
『参院選二〇一六』埼玉選挙区:西田 まこと(Nisida Makoto.壬寅)/公明党
記者:羽田野正法×撮影:金剛正臣
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