山口代表が「女性や青年の生の声を政治反映していく。」と|公明党『全国大会』

【政治報道】 公明党(代表:山口那津男)は、令和二年九月二十七日に東京・信濃町にて二年に一度開く『全国大会』を開催した。山口代表(壬辰)は七選。任期は二年なので計十四年間、同党のトップ。


「ポスト山口時代」を見据え、元・国交大臣の石井啓一(戊戌)幹事長等の六十代前半が新たな執行部に就任(選対委員長は五十代)。他の報道機関は、石井幹事長が次代と予測している。当日は菅義偉(戊子)内閣総理大臣も挨拶した。現場取材は記者クラブに限られた。


山口代表は「公明党の不変の原点である“大衆と共に”の立党精神を胸に、党員・支持者の御期待に応える為、誠心誠意闘い抜いて参る決意であります。公明党は連立政権を支える一翼として、日本の未来に責任感を共有し、政治の安定と改革の推進の為、新たに交わした連立政権合意の着実な実行に総力を挙げると共に、国民目線からの改革を進める菅内閣を全力で支える決意です。」と安定した聞き取り易い口調で、続投の辞を述べた。


以下の九点が十五日に合意した内容。主にコロナ禍対策で、九番目に改憲が入った。

  1. 新型コロナウイルス感染症(以下、「新型コロナ」)から国民の命と健康を守る為、ワクチン・治療薬の確保を始め、医療機関への支援にも全力を挙げる。
  2. 新型コロナの影響から、産業と雇用を守り、成長軌道に回復させると共に、国民生活、中小企業、地方等の“安心”を取り戻す。
  3. デジタル化の推進を始め、日本経済社会の脆弱性を克服する。
  4. 全ての人が安心して暮らせる全世代型社会保障の構築を急ぎ、とりわけ深刻な少子化を克服する為の取組みを強化する。
  5. 全国津々浦々まで元気にする地方創生を成し遂げる。
  6. 防災・減災、国土強靱化を強力に推し進める事により、災害に強い国づくりを進めると共に、東日本大震災を始め、近年の災害からの復旧・復興に全力で取組む。
  7. 気候変動対策や環境・エネルギに関する課題への取組みを加速化させ、エネルギの安定供給と持続可能で強靱な脱炭素社会の構築に努める。
  8. 平和外交と防衛力強化により、国民の生命と財産を守る。
  9. 衆議院・参議院の憲法審査会の審議を促進する事により、憲法改正に向けた国民的議論を深め、合意形成に努める。



<公明党が実現した事、実現したい事>

 これまでに同党は「一律十万円の給付金」「事業者への持続化給付金」「雇用調整助成金」「緊急小口資金」「地方創生 臨時交付金」等を政府へ訴えて実現してきた。これからもインフルエンザを含め、社会活動・経済活動との両立を進める事に総力を挙げる。


若手に関する政策としては「不妊治療の保険適用の拡大」を挙げた。「活気に満ちた将来を築くには、青年そして女性がもてる力をもっと発揮できる様にしなければなりません。党として様々な環境に置かれた女性や青年の生の声を丁寧に拾い上げ、政治反映していく運動を更に強力に推進したいと思います。」と述べた。


最後に「さあ、全国の皆さん、今こそ大衆と共にこの立党精神を全身に漲らせ、如何なる艱難辛苦も獅子奮迅の力に変えて突破口を切り拓いていこうではありませんか。公明党こそ希望と安心の新時代を担う、との満々たる闘志で結束も固く、本日より怒涛の前進を開始しようではありませんか。私自身、その先頭に立って、全力で闘い抜く事をお誓いし、御挨拶とさせて頂きます。頑張ります。」と語気を大いに強め、深々と頭を下げた。



不妊治療の保険適用までは思い切った助成金

 菅総理は「安倍政権、七年八ヶ月。正に与党・公明党の皆様方には安定的な政権運営に御尽力を頂きまして、心から感謝と御礼を申し上げる次第で御座います。御陰様で日本の未来にとって極めて大事な日本経済の再生、外交安全保障の再構築、全世代型社会保障制度の実現、こうした大きな課題に成果を挙げる事ができました。私の為すべき事は、欧米諸国の様に爆発的なコロナの感染拡大は絶対防ぐ、という事であります。国民の健康・命はしっかり守らせて貰います。そして、その上に立って社会経済活動の両立に努めていかなければならないと思っております。」と祝辞を述べた。


また「GoToキャンペーン」につき、三密を守れば移動によって感染拡大をしない点を専門家から確認し、実行に移った点を伝えた。八月末時点で一千三百万人が既に活用。感染者は十数人に止まった。旅行により感染拡大は行っていない。先の不妊治療については、できるだけ早い段階で保険適用を実現させる意向。それまでの間は「思い切って助成金を拡大したい。」と菅総理は気を込めた。


更に「国民の感情と異なる大きな当たり前があると思います。私自身、内閣総理大臣として正に役所の縦割り、既得権益、そして悪しき前例、こうしたものを打破し、規制改革を進め、国民の為に働く内閣を創っていきたいと思います。その為には友党・公明党の皆様の御協力を心からお願い申し上げます。」と直角に頭を下げた。



同党は既に『衆院選』の候補を決めている。小選挙区は九人、比例区は十人の計十九人(報道現在)。内、若手は五名。三年夏季『都議選』も既に二十一人を決めている。内、若手は二名。


記事:金剛正臣

画像:【ライブ中継】20/09/27 第13回 公明党 全国大会/公明党

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