小池都知事、初の定例会見で宝物探しと補完計画

【社会ニュース】 平成二十八年八月二日に第二〇代 東京都知事に就任した小池百合子が、初の定例記者会見を新宿・都庁で行った。衣裳は差し色に青を選択。「今はブルーオーシャンの気持ちで。」と戦闘服に位置付けた緑を一時、封印する。登壇後の一言目は、多数の報道陣に対し「すごい。」と呟いた。終始、落ち着いた様相の会見で、TVタックル/テレビ朝日から田嶋陽子が記者として出席し、質問する場面もあった。


小池都知事は、冒頭に『東京大改革』の実現を約束した。先ず初手として、都知事の私的懇談会「都政改革本部( 本部長:小池百合子)」を常設する。理念である「都民ファースト」に都政を改善すべく、外部から有識者の民間人を委員として招き、事業や組織を抜本的に見直していく。ポイントは透明性。「都政改革本部」の下部組織として、特定課題を担当するタスクフォース「調査チーム」の設置も伝えた。初期は「情報公開」「オリンピック・パラリンピック」の二調査チームを設ける。「見える化、常に都民の皆様方に見える都政を目指して参りたいと思います。」と概念としては、暴くより開いていく姿勢で臨む。




<本当の安定は変化の中に>

 選挙公約に掲げたセーフ・ダイバー・スマートCITYは、一つずつ進めていく。まず職員のモチベーションを上げる為に、訓示を行った。「できない理由を考えるよりは、できる事を考えよう。」予算獲得だけでなく、効果のフォローアップを重視する旨を「色んな工夫をしていく事が大事。」 と伝えた。併せて、リンドバーグ夫人から 「成長や改革、変化の中にこそ本当の安定がある。」を引用し安定の本質を述べた。


質疑応答では、都政改革はスピーディに行う事を主体とするが、時間軸(短期・中長期のスパン)と課題軸で考えていくと述べた。職員自ら情報公開を進め、先ず中から改革する姿勢だ。都庁をゲゼルシャフト(機能体組織)とゲマインシャフト(共同体組織)と表現し、後者に偏り過ぎないバランスを示唆した。田島は、都庁内の女性比率について問うた。小池都知事は、「よそ者、若者、ばか者」論を挙げ、女性はよそ者に分類されていたとし、大ミッション『東京大改革』の担い手は女性と断言。幹部への登用を進める。



ブランディングは仏・コルベール委を参考に

 都議会のドンや五輪利権についても質され、「オリパラ調査チーム」は利権等も含めて集約システムを構築する旨を伝えた。中身は考案中。特に予算や運営に関する「ダブりを省く。」と膨れ上がった規模の省力化を図る。また身を切る改革として、知事の給料は半減。方法は検討中。問題の都議会との在り方については、議長・副議長に挨拶したが写真は共に撮れずに残念と嘆いた。「都民の利益の為に、必ずどこかで接点が出てくる。」と前向きな姿勢を示した。


最後に東京のブランディングについて、都内の宝物探し通じ、宝物をあぶり出していく模様。例えば切子や繊維、祭り、伝統文化を挙げ、後継問題に対処する。更に、仏・コルベール委員会の東京版(委員会ないし組織)の創設を試みる。核ブランドが国内では競争し、海外では共にブランディングを行うものだ。対外的なブランディングで 五輪と並行・補完関係に据える。   


画像:東京都公式HPより引用

記者:金剛正臣

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