【ビジネス・芸能ニュース】 平成二十八年七月二十七日、東京・銀座にて『コードアワード二〇一六/D2C』の発表が行われた。「コード」とは、“Creativity Of Digital Experiences(デジタル体験の創造性)”の略として、デジタル世界を形成するソースコードに因み名付けらた。デジタルを介し創造した「体験(エクスピリエンス)」によって、成功したマーケティング コミュニケーション事例を広く募集。その秀逸な施策を企画・実施したチームを称え、世の中に広く発信するアワードだ。
メディアの使い方を巧く駆使し表彰される「ベスト・ユース・オブ・メディア」では、レコード会社のキングレコード(代取:重村博文、坂本敏明)による「Native Mobile Music Video」が受賞した。同作品はヒップホップのアイドルグループ「Lyrical School」のメジャーデビュー曲♪RUN and RUNで使用された、ユーザのスマホをアイドルがジャックしたかのようなMV。若年層の接触時間が最も長いスマホ向けに先鋭化し、公開から二週間で百三十万回再生を記録した。
<グランプリは無しの理由>
ビデオ素材の撮影はスマホで行い、CG加工は全く行わず、ユーザーにとって馴染みのある画質で親しみやすい様に工夫した。ビデオ内のSNS投稿も実際に投稿され、ビデオの現実感を演出。審査員の伊藤直樹は、「ユーチューバ等、素人の映像作品が面白いと評価される中で、メディアの使い方を捻った創造的なアイディア。モバイル ネイティブ世代に向けた新たな作品である。」と高く評価した。受賞式には「Lyrical School」のメンバーも登壇し「このような賞を頂けて有難いです。」と喜びを伝えた。
本年の受賞は十三作品で、残念ながらグランプリは無し。その理由として「素晴らしい作品ばかりであったが、グローバルの観点で見ると、まだまだ世界規模で皆が驚く様な作品はなかった。」と審査員も厳しい目で審査を行った。各賞は六部門でイノベーション、クラフト、イフェクティブ、ユース オブ データ、ユース オブ メディア、パブリック ベスト、そして審査員特別賞を発表した。
『コードアワード二〇一六/㈱D2C』
記者:原田眞吾×撮影:岡本早百合
© FPhime
0コメント